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~*story57*~ ページ8

あの日から私とリヴァイはより仲良くなり、普通にキスを交わす関係になっていた


恥ずかしいと思うことはなく、幸せだとよく感じるようになった


しかし、そんな幸せな時間は続くことはない


「…壁外調査か……」


そう、壁外調査があと一ヶ月後と迫っていたのだ


毎回毎回、壁外遠征にいく日は本当に辛い


儚い仲間の命はすぐに奪われ、あっという間に消えてしまう


長年この兵団に入り慣れたと思っていたが、そんなことはない


あの噎せ返るような光景が頭に染み付き壁外遠征から戻ってきたその晩は毎回悲惨な光景の夢を見る


大人になった私が言うのもなんだが、怖い


ため息をつきながら窓枠に肘をつく


眩しい太陽の日差しは私を包み込むように当たった


「…そんなに不安か?」


ふと話しかけられ、私は振り返ると、リヴァイが立ち上がり私に近づいてきた


「不安に決まってるじゃない…怖い…」


何故か今回は余計に恐怖を感じる


私が俯いていると、見えたリヴァイの靴


「なに言ってんだ」


するとリヴァイは私を抱き締めた


「お前を守るのはこの俺だ。人類最強だがなんだか知らんが…そんな俺に守られるんだ。絶対大丈夫だ」


私の耳元で落ち着かせるようにそう呟く


「えぇ…ごめんなさい…弱音を吐いてしまって…」


私の方が年上なのに…しっかりしないといけないのに…


「…大丈夫だ、お前が無理している顔を見るのが一番辛い」


そう言ってリヴァイは安心させるように私の頭を撫でた


やっぱり落ち着くその大きな手


身長のわりに手は大きくて、男らしくて、


こんな、私には勿体無い位のリヴァイが私の恋人


そして守ると言ってくれる人類最強


そんな人に心から愛されていると思うと幸せを感じた


「リヴァイ…」


私は大好きな温もりを感じながらそう呟いた


「あぁ…ここにいる…」


そんな私をまた強く抱き締め、頭を撫で続けた


私はこんなに幸せで良いのだろうか


ずっとこれから先もリヴァイの隣に居れるのだろうか


“分からない”


未来なんて誰も知らない、分からない


もし壁外調査で私が死んでしまったらー…


もう二度とリヴァイの隣には居られない


やはり…この世は残酷だ


リヴァイの腕の中で私はリヴァイの服をぎゅっと握った

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兵長大好き女子(プロフ) - veLiさん» 2回も読んでいただきありがとうございます!いやいや、私もまだまだ直さなければならないところが沢山ある未熟者です。また違う作品にはなりますが更新再開しようと思ってますのでよかったら見てください! (2016年9月27日 21時) (レス) id: 227ebebbd0 (このIDを非表示/違反報告)
veLi - このお話、読むの2回目です!ほんとに何回読んでも泣いてしまいます。。。こんなお話作れるなんてすごいです!尊敬します! (2016年8月23日 15時) (レス) id: a98225ac2b (このIDを非表示/違反報告)
兵長大好き女子(プロフ) - 凛媛さん» そんなに感動してもらえるとこち側としてもとてもとても嬉しいです!!こちらこそありがとうございました!! (2015年9月24日 21時) (レス) id: 227ebebbd0 (このIDを非表示/違反報告)
凛媛(プロフ) - すごく感動しました!こんな素晴らしいお話、、、本当に素晴らしかったです!!泣きました、感動しすぎて←本当にありがとうございました!! (2015年9月23日 22時) (レス) id: 84afcfdfb7 (このIDを非表示/違反報告)
あーたやで♪(プロフ) - リヴァイLOVEさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました!感動していただけて嬉しいです♪こちらこそ本当にありがとうございました! (2015年8月2日 19時) (レス) id: 227ebebbd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:兵長大好き女子 | 作成日時:2015年5月8日 6時

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