人類最強が最も愛した兵士長part3【進撃の巨人】

~＊story75＊~ ページ26

“Dear.リヴァイ


今この手紙を読んでいるということは、私はこの世にもういないでしょう。


いくつか伝えたい事があったので、ここに記すことにしました。


長いかもしれないけど最後まで見てよね？


…リヴァイと初めて会ったあの日


はじめは素直じゃなくて目付きが悪くて、可愛くない部下だなぁって思ってた


でも、それは第一印象で、


リヴァイは物凄く潔癖症で、何よりも仲間思いで、強くて、カッコ良くて、


いつの間にか貴方に夢中になっていたわ


そして初めての壁外調査で初陣とは思えないその戦闘シーンに私は驚いた


リヴァイの背中には自由の翼が見えて、リヴァイならこの兵団に変革をもたらすと思った


しかし、ファーラン、イザベル、突然の仲間の死を受け止められなかったよね。


初めての壁外調査で大切な仲間を無くすその時の感情は私でも痛いくらいに分かった


でもそれは人類の天敵、巨人という生き物のせい。


リヴァイがいる今の調査兵団ならきっと巨人に勝てる


私はそう思ってる。


だから貴方に私の役職、兵士長の座を渡します。


まぁ本当の事を言えば、私は引退してリヴァイの家庭を持とうとしてただけなんだけど…。


私は死んでしまった。


だから私の代わりに貴方がこの兵団を引っ張っていってほしい。


私が貴方に求めることは二つ。


一つは巨人を絶滅させて人類が自由を手に入れること。


二つ目は他の誰かと幸せになること。


一つ目の願いは本当に叶うかまだ分からないけど、二つ目の願いは絶対に叶えて


貴方にはまだまだたくさんの出逢いがある。


亡くなった私の事をいつまでも引きずっていたら何も始まらないじゃない？


前を向いて、新しい出逢いを探して。


そして幸せになってほしいー…


分かった？絶対叶えてよ？


私はずっと貴方の事を見守ってるから…


これからは何としても前を向いて、一歩一歩仲間と共に歩み続けて


私は心から貴方の幸せを願ってますー…


From.リヴァイ兵士長を最も愛した元A兵士長 ”


…なんでAはこんなに優しいんだろう…


俺は手紙を握りしめたまま涙を流した


…あぁ、お前の望みを叶えてやる。


だが…お前以外を愛するなんてあり得ねぇ。


俺はまだお前を愛してるんだからなー…

~＊story76＊~→←~＊story74＊~

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す