~*story38*~ ページ9
「彼も憲兵で、長い間付き合っていたの」
視線を落としたまま話すカノン
「そして結婚前提に付き合いたいと思ってお父様やお母様に話に行ったの。絶対喜んでくれると思って…」
「それが違ったの」と言い唇を噛んだ
『勝手に結婚相手を決めるんじゃない!!こんな男と付き合うなんてどうかしてる!!!』
「…って言われて…グチグチ彼の悪口を言うのよ。彼、耐えられなくなって部屋から出て行ったわ…追いかけようとしてもメイド達に捕まって行けなかった」
少し声が震えてきたので、私はカノンの隣に座り背中を擦ってやった
「なっ…!」
「いいから続けなさい」
そんな私に驚いたようだが、カノンはまた口を開いた
「…それから彼に避けられる様になってとても苦しかった…でもこのままでは嫌だから決心して話し掛けたの。それは中庭でー…」
『ねぇ…!どうして避けるの!?私は貴方を愛してる。お父様が何を言おうと関係ないじゃない…!!』
『……関係なくねぇんだよ…』
『…え?』
『誰のせいで俺が命を狙われる事になったのかわかんねぇのかよ!?』
「彼は私の胸ぐらを掴み、怖い顔でそう言ってきたの。でもその行動のせいでー…
お父様が用意していた暗殺者に彼が捕まってそのまま首を切られた…」
『てめぇなんかと…てめぇなんかと出会わなければ良かった…!!!』
「…これが彼の最後の言葉だったの…」
震えている肩を見て、カノンがとても小さく見えた
「…それで王政のパーティーに参加した時、お酒を沢山飲んで酔い潰れてしまったの
そしたらいつの間にか眠っていて…起きたら私の隣にリヴァイさんが居たの。初めはビックリしてたんだけどリヴァイさんが起きて…」
『お前…何故泣いてたのか知らんが、辛いことがあるならちゃんと人に相談しろ』
「…って言いながら私の頭を撫でたの…その手は凄く暖かくて、この人に私のポッカリと空いてしまった穴を埋めてほしいと思った」
リヴァイ…やっぱり貴方は優しい
「それからずっとリヴァイさんに会いたくて…お父様に調査兵団の方に行くって言ったらすんなりOKしてくれたわ。それでこっちに来たの…」
「…そんな過去があったのね…」
本当に酷い過去だ。同情じゃないがこれはあまりにも可哀想だ
私はカノンの頭に手を置いて撫でてやった
「…頑張ったわね…カノン…」
するとカノンは子供の様に泣き出した
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あーたやで♪(プロフ) - ☆ユウ☆さん» ううん!それでも嬉しかったから…!うちもオススメまた言うな!あっ進撃ラジオ知ってる?あれめっちゃ面白いよ! (2015年5月7日 23時) (レス) id: 227ebebbd0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ユウ☆ - いやいや!あたしが勝手にオススメしただけだし…。でも喜んでもらえて良かった〜!あーたのオススメとかあったら教えてね♪ (2015年5月7日 23時) (レス) id: ef0a60f552 (このIDを非表示/違反報告)
あーたやで♪(プロフ) - ☆ユウ☆さん» うんうん!ヤバイね!(;゜0゜)ほんまにありがとう!! (2015年5月7日 22時) (レス) id: 227ebebbd0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ユウ☆ - ヤバイよね!!!!!ハニワの方サイコーだよね!?聴けて良かったね!(^-^)/ (2015年5月7日 22時) (レス) id: ef0a60f552 (このIDを非表示/違反報告)
あーたやで♪(プロフ) - ☆ユウ☆さん» 調べてみたら出た!めっちゃ良かった!!ハニーワークスのヤツがやばかった♪ (2015年5月7日 21時) (レス) id: 227ebebbd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:兵長大好き女子 | 作成日時:2015年4月20日 21時