人類最強が最も愛した兵士長part2【進撃の巨人】

~＊story34＊~ ページ5

「ちょっと…！なんであんたの班に入らないといけないのよ！」


「あんたじゃなくて兵長と呼びなさい。それは私が決めたことではないわ。エルヴィンが決めたことよ」


「はぁ…！？あんたなんてオバサンで充分よ！…エルヴィンさんに話つけてくるわ」


「どうぞご自由に。とんぼ返りになるだけだと思うけど」


「…ほんとムカつく女ね！！」


眉間にシワを寄せながら怒っているカノン


『お前はもう少し大人になれ。もう子供じゃないんだからいちいち感情的にならずに流すんだ。』


あの時エルヴィンに言われた言葉


その言葉を聞いて私はそう意識することにした


前のように感情的にならず、適当に流す


こうしているとカノンに対してあまり苛つかなくなった


「Aちょっと来い」


すると急に呼ばれた私


「ジン…何か用事？」


「いいから来い！」


私の質問に答えずにジンは私の腕を引っ張って無理矢理人が居ないところへ連れていった


「…お前…団長に何を吹き込まれた？最近変だぞ？」


真剣な表情で問うジン


「…別に何も吹き込まれたりしてないわ、心配し過ぎよ」


そんなジンに私は視線を逸らしたままそう言った


「…なら何故目を合わせないんだ」


その言葉にビクッと肩を震わせた私


「べ…別に…」


そんな私に気づいたのかジンは私の肩を掴んで、無理矢理目を合わせてきた


「目が泳いでる…お前、嘘つくときいっつも目が泳いで視線を逸らす。何年一緒に居たと思ってんだ」


「……だって…」


『リヴァイとカノンが二人で仲良くしている光景を見るのは辛いだろう？』


エルヴィンに言われた言葉がまた私の頭の中に過る


黙り込んでしまった私にジンはため息をついた


「…お前、カノンとリヴァイが仲良くしてるからって焼きもち妬いてんのか？」


図星を突かれた私は目を丸くする


「お前な〜…本当に鈍すぎ」


するとジンは私の頬を掴んで引っ張った


「なっ…！」


「リヴァイはいつもお前の事をを見ている。団長と話してるとき、俺と話しているとき眉間にシワを寄せながらな」


…どういうこと…？


「だから…リヴァイもお前と同じ気持ちになってたりするんだよ。勝手に一人で傷ついてんじゃねぇよ馬鹿」


そう言うとつねっていた手を離した


リヴァイも…同じ気持ち…？


それはどういう意味なの…？

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