人類最強が最も愛した兵士長part2【進撃の巨人】

~＊story41＊~ ページ12

ガヤガヤ賑わう街の中


「…き…来てしまった…」


あの二人がとても気になってしまった私は、私服に着替えてコッソリ来ていました


それより、今どこにいるんだろう…？


キョロキョロ辺りを見渡していると見つけた黒髪と金髪


あ…っ！いた…！！


相変わらずリヴァイの腕に腕を絡み付けているカノンと前を向いているリヴァイがいた


思っていたよりも簡単に見つかったな…


二人を見失わないように必死で後を追っていると掴まれた肩


驚いて振り返ると、恐らく憲兵らしき奴らが数人。ニヤニヤしながら私を囲んだ


「…何か用ですか？」


睨み付けながらそう言うと笑い出す憲兵


「ガハハッ！予想通りだな！」


「流石調査兵団兵士長さん！」


「噂通り凄い美人さんで。」


など、口々に言ってきた


「…もう一度言いますが何か用ですか？」


早くあの二人を追いかけたいのに…！


「あー…ねぇ兵長さん、俺らと一緒に遊ばない？」


「いろんなところに連れてってやるよ？」


「綺麗な兵長さんと遊びたいな〜？」


そう言いながら私にずいっと近寄ってきた


き…気持ち悪っ…！！


「すみません、私用事があるので」


そう言いパッと逃げようとしたが、ぐいっと腕を引っ張られた


「…！」


「逃げないで俺達と遊ぼうよ！」


…しつこいやつら…！！


逃げたいけど掴まれた腕が痛くて逃げられない


「なぁ叔父さん達、俺の連れに手ぇ出さないでくれる？」


その時、ふと背後から聞こえた声


「あぁ？誰だてめぇ？」


「ジン…！」


そこには私服姿のジンがいた


「だから、俺の連れに手ぇ出すなって言ってんだろうが」


するとジンが私の腕を掴んでいた男の腕を掴み、力を入れた


「いででっ！！は、離せ！！」


「こいつの腕を離してくれたら離してやるよ」


ジンがそういうとすぐに離した男


「て、てめぇ…舐めんじゃねぇよ！！」


すると周りの奴らがジンに殴りかかってきた


「いいのか？周りの人達皆見てるぞ？憲兵が殴りかかっているところ」


ジンのその言葉にグッと止まった男達


周りを見てみると、チラチラ皆が此方を見て怪訝そうな顔をしていた


「…ﾁｯ…おい、行くぞ」


「あぁ」


すると諦めたのか憲兵の奴らはどっかに行ってしまった


その瞬間座り込む私


「…！おい大丈夫か？」


ジンが心配そうに顔を覗き込んだ


「い…いや…腰抜けちゃって…」


そう言う私にジンはため息をついた

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