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エレンside
Aが俯いて考え込んでいたから顔を覗き込んだら
「えっ、だ、大丈夫！早く食堂行こう！」
そう言って俺たちを置いて走って行ってしまった
……何も言ってねぇし
心なしか顔が赤かったような…
俺のこと考えてた？
そんな俺の淡い期待はすぐに打ち砕かれた
.
ミ「A…どこ」
ア「急に走り出してびっくりしたよ…ってあ！」
アルミンが何かに気づいて俺たちを影に隠れさせた
「どうしたんだよアルミン」
ア「あれ…見て」
アルミンの視線の先を見てみると…
……………！
リヴァイ兵長の隣に座って楽しそうに話すAがいた
Aからしたらリヴァイ兵長は家族同然…
ア「あんなに穏やかな表情の兵長は初めて見たよ」
ミ「……………」
確かに…。
リヴァイ兵長からしてもAは大切な存在ということがその光景を見て感じとれた
ア「邪魔しないように他で食べよう」
ミ「……分かった」
そう言って2人はA達とは逆の方へ歩き出した
なぜか俺は足が動かなくてその場に立ち尽くことしかできなかった
ア「エレン？」
「わりぃ、先行っててくれ」
ア「………分かった」
自分でも何がしたくてこの場にいるのか分からない
A…楽しそうだな
何話してるんだろ
……………！
食堂の入り口の影からAのことを見ていたらリヴァイ兵長と目が合った
た、立ち上がった
絶対こっち来るだろ…
1人で慌てていると
リ「よお、立聞きとは趣味が悪いな」
「な！？べ、別にそんなこと…してません」
立聞き…確かにしていた
図星のことを言われ声が小さくなる
リ「お前、Aのこと好きなのか？」
「！？ 好きではないd「じゃあ手をだすなよ？」
手を出すな？
リヴァイ兵長にとってAは…
「…リヴァイ兵長は好きなんですか」
好きなんだろ
そんなの
分かってる
「フッ…さあな」
それだけ言ってリヴァイ兵長はその場を去った
絶対好きだろ
確実に
俺がリヴァイ兵長に勝るところなんてない
でもAだけは渡さない
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作者名：ぽよ | 作成日時：2017年6月16日 23時
