人類最強＊女兵士【進撃の巨人】 (ページ20)

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コツコツコツ…

淒く静か…
きっとこれからリヴァイ兵長にあの日のことを教えてもらえる

嬉しいような悲しいような
なんとも言えない気分だ

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リヴァイ兵長の部屋の前に着く

…コンコン

「A・チャーチです」

リ「はいれ」

返事が聞こえたのを確認し中に入る

リ「悪い…少しそこで待っててくれ」

「はいっ」

リヴァイ兵長に指された場所はソファ
遠慮がちに座ってそっとリヴァイ兵長を見る
何やら書類を書いてる

もうちょっとあとの方がよかったかなぁ
でも今更帰るわけには行かないし

「………………」

部屋に入った時から思ってたけど
この部屋
塵ひとつない

…昔のまんまだ

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リ「待たせたな」

そうこうしてる間に書類を書き終わったみたい

「いえ…」

リヴァイ兵長は書類を書いていたテーブルから
私のいるソファに移動し私の隣に座った

リ「A…元気だったか？」

「はいっ」

リ「おいA、2人の時は敬語はナシだ。兵長とも呼ばなくていい」

「えっ？！しかし…」

リ「俺には家族がいねぇ…俺にとって家族のような存在のAに余所余所しくされるのは…辛い」

「……………」

リ「……昔みたいに呼んでくれないか…？」

リ「一度だけでいい…」

リ「リヴァイ…お兄ちゃん…って」

……！
私が目にしたのは人類最強と言われるリヴァイ兵長ではなく、昔の…リヴァイお兄ちゃんだった

…やっぱり昔のまんまだよ
リヴァイお兄ちゃん…

「……リヴァイお兄ちゃんっ」

そう言って私はリヴァイ兵長にぎゅーってする

昔からリヴァイお兄ちゃんって呼ぶと手を広げて私を優しくぎゅーをしてくれた

リヴァイ兵長は少し驚きながらも抱きかえし

リ「Aが生きていてよかった…」

その言葉を聞いて今まで我慢していた感情が一気に溢れリヴァイ兵長の腕の中で泣いた

「うぅ…リヴァイお兄ちゃん……グス…」

リ「……………」

リヴァイ兵長は無言で私をなだめてくれる

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リ「……落ち着いたらお前に話したいことがある」

「…………お兄ちゃんのこと？」

リ「…あぁ」

「…もう大丈夫…話して…」

リ「ちょっと待ってろ」