【おそ松さん】恋愛経験値。【チョロ松】 (ページ6)

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支局長「…おお！おはよう、桐山さん。ギリギリだね？大丈夫だった？」

支局長。三十代後半だが、若くてたくましい男性だ。元気で少々お節介だが、多くの局員を束ねていて、頼りになる。

「…ええ。少し遅く来てしまって、すみませんでした。急いで着替えますので…」

支局長「大丈夫だよー！さっ、着替えて着替えてー？」

やはりいい人だ。こんな人が頼れる支局長でよかった……

支局長「あー、あと悪いんだけど、今日は受付の方やってくれる？1人風邪で休んじゃってさー…給料の方は上乗せしとくから…な？」

やっぱり今日はツイてない。

「え、ええ…私で良ければ……」

なんて運の悪い日なんだ。
受付の仕事は、手紙を受け取って宛先等をお客様に聞く内容なのだが……

私は人と喋るのが苦手。というかほぼ喋る機会も無い。

受付係は一番やりたくない仕事なのに…。ただでさえ人と接するのが嫌だから裏方にまわっていたのに…！

心の中で大きな溜息をつく。流石に仕事中に溜息をつくのはマズいから。

受付用のエプロンと名札をつけて、渋々カウンターへと向かう。こんな日は時間の流れがより遅く感じる……

・

そして、開局。

早速人が１～2人入って来た。こんな朝早くから郵便局に来るなんて、余程の用があるのか、もしくはただの物好きか……

？「す、すみませーん……？だ、大丈夫ですか…？」

「は、はいっ!?ご用件は何でしょうかっ?!」

人前でテンパる。これも今日の不運の一つだろうか…？