日常66:ジャンル間違えたかな？ ページ17
｢遅かったじゃないか｣
｢遅かったじゃないッスよ！待ち合わせ場所にいなかったのアンタらでしょうが！！｣
高杉くん……と……えと、だ、誰……？
高杉くんを先頭に後ろには怒鳴り続ける金髪の女の子、サングラスをかけギターを背負った男の人。そのふたりが立っていた。
｢いつ待ち合わせ場所変更になったんだ？手間かかっちまったじゃねェか｣
｢そんな怒らないでヨ！ちょっと面白いハプニングがあってネ｣
反省する様子もない神威。ニヒルに笑う高杉くん。
なんだか空気が一変した。
｢まぁやるならどこでやっても同じだ。とっとと終わらせようじゃねェか｣
｢行くッスよ！！！｣
金髪の女の子のかけ声で突如始まった大乱闘スマッシュヤンキーズ。飛び交う拳。宙を舞う机と椅子。振り回される金属バット……。
｢……｣
阿伏兎と呼ばれたおっさん高校生も喧嘩に参加し始めたため、フリーになった訳だがビビりすぎて体は少しも動かない。
えーと、これは何漫画かな？ジャンル間違えたかな？
殴り殴られ、蹴り蹴られ……。それを呆然と見つめることしか出来ない。
｢オラァッ！｣
｢ふぉっ！！？？｣
その時、私に向かって一直線に飛んできた椅子。そして急に引っ張られた私の腕。
よろめき、どすん！と思い切り尻餅をついた私を背中にかばうように立ちはだかったのはギターを背負った男の人だった。
｢女、早く逃げるでござる｣
｢そ、そんな事言われても足がすくんで……｣
｢邪魔だ！！早く行くッス！｣
た、助けてくれたのか……死ぬとこだった……。
けど今度は腰が抜けて立てなくなってしまった。
｢っ！｣
その時目に入ったのは後ろから狙われている金髪の女の子の姿だった。
｢っ後ろ！！｣
思わず叫んだが遅かった。
｢！！……うあっ！！｣
｢また子！！｣
殴られ、窓から放り出されるその女の子。その時、あれだけ動かなかった私の体に電流が走った。
バッと立ち上がり、窓へ向かう。
｢間に合え……っ！！｣
グッとその女の子の手を掴み、上に投げるように引っ張りあげる。その反動で私は窓から外に放り出された。
｢…………え？｣
嘘でしょ……ここ2階…………。
うわぁスローモーション……私死ぬのかな？
驚くほどゆっくりと私は下へ落ちていく。
そう言えばこけるときとかもゆっくりに感じるよなぁ……。
死ぬのか、私。
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さくらんぼ(プロフ) - み。さん» 返事遅れてすいません！更新遅れていますが必ず更新しますのでまた見に来て頂けたら嬉しいです！ (2019年6月20日 17時) (
レス) id: d49ab2e33b (このIDを非表示/違反報告)
み。 - 頭の爽やかな高校教師w 更新頑張ってください！ (2019年2月10日 21時) (レス) id: e459f629a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ | 作成日時：2018年10月22日 17時
