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日常61:まさか ページ12

「だから違うってばァァァッ!!」




涙目で叫びながら身構えたその瞬間のことだった。




ドガアアアンッ!!



「うぁああっ!」
「!?」


な、何事……!?


私に殴りかかってきたやつらが砂埃を巻き上げ、一瞬にして吹っ飛んだのだ。



「な、なにがどうなって……」
「ったく。女1人に大勢で食ってかかって恥ずかしくねェのかすっとこどっこい」



地面に倒れた男達がよろよろと起き上がろうとする中を砂埃をかき分け大柄な男が1人、私に向かってゆっくりと歩いてきた。




「大丈夫か嬢ちゃん」
「あ、はい……あの、ありがとうございます……」



じっと私を見下ろすおっさん……え?高校生?学ラン着てる???



「っ何すんだよ阿伏兎……!」
「違うって言ってんだろ?人の話をちゃんと聞けって教わらなかったのか?」


見た目おっさんなのに学ラン…………いやもうそれは言ったわ。そうじゃなくて見た目は怖いのに優しい……?




「……ん……?」



……というかよく見たらこの制服、なんだか見覚えが………………まさか……。



ある嫌な予感が頭をよぎり私の頬に冷や汗が伝う。



いやそんな偶然、あるわけ……。
だっていい子にしてたし。昨日早く寝たし課題もちゃんとやったし。


そんな天罰みたいなこと起こるわけが……。




「ちょっと待って阿伏兎」




上から聞こえてくる声。見上げると建物の上で長い三つ編みをたなびかせ男が立っていた。




…………あったよ。予想通りだよちくしょう。




スタッと華麗に地面に降り立つとそいつは前と同じようににっこりと微笑んだ。

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さくらんぼ(プロフ) - み。さん» 返事遅れてすいません!更新遅れていますが必ず更新しますのでまた見に来て頂けたら嬉しいです! (2019年6月20日 17時) (レス) id: d49ab2e33b (このIDを非表示/違反報告)
み。 - 頭の爽やかな高校教師w 更新頑張ってください! (2019年2月10日 21時) (レス) id: e459f629a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年10月22日 17時

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