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日常43:ジャンル違いのやつ ページ44

灯篭流しが行われる川へ向かって歩いている途中の事だった。



「ぶわはははは!!お前も蝋人形にしてやろうかァッ!」
「……誰お前」



突然私たちの目の前に閣下が現れたのだ。



白塗りの顔。目の周りの黒色。おぞましいくらいに赤色の唇。ド定番のこのセリフ。わかる人にはわかるだろう。



「ぶわははははははは!!」



私たちの冷たい視線を気にもせず高笑いを続ける閣下はなにかプレートのようなものを持っていてそこには……



「肝試し……?」


うん……肝試しって書いてあるね。何回読み直しても肝試しって書いてある。



えーと、うん……。肝試し?アレ?肝試しってこんなんだっけ?ジャンル違いすぎません?




「オイ神楽。客が来るまで待てって言ってんだろ。さっきから何人目だコノヤロー」



またクレームつけられたらどうすんだ、と気だるげな声で頭を掻きながら出てきたのは白い仮面をつけ、チェーンソーを手に持った銀色のもじゃもじゃ頭。



またジャンル違いのやつ出てきたよ……。
てかもうアレじゃん。あの人じゃん。あの二人じゃん。本名で呼んじゃってるし。




「ほわーいじゃぱにーずぴーぽぅ!?」
「それ違うジェイソンだろ。ほらぱっつぁんに怒られる前に持ち場に戻るぜ」




閣下を引っ張り戻っていこうとするもじゃもじゃ。
てかぱっつぁんって……新八くんのことか?新八くんもいるのか……。

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年6月19日 7時

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