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日常32:灯篭流し ページ33

夏だ!サマーだ!お祭りだ!!


と!言うことで!!



「歌舞伎町花火大会ィ?」
「行くよね!ね!?」



今朝ポストに入っていたチラシを総悟の机の上にバンッと置くとそれを興味無さそうな顔で手に取る総悟。


歌舞伎町花火大会とは毎年この時期に開催される花火大会。まぁ名前の通り夏祭りみたいなもの。



毎年出店も花火もすごいって評判なんだよね。
大きな規模のお祭りで、家族や子供も多いがそれ以上にカップルの数がとてつもなく多いらしい。



……と、いうのも。



「あら、2人も行くの?例の灯篭流し」
「な!?ちが!私はただお祭りに行きたくて……!」
「灯篭流し?」



にやにやと笑いながら私たちの話に入ってきた妙ちゃん。焦り出す私をよそに総悟は妙ちゃんの言葉の意味を問うように首を傾げる。


「あら、知らないの?」
「知らねェ。どーせ2人で灯篭流したカップルは永遠に続くとかそういうのだろィ」




そ、その通りでございます……。


妙ちゃんが言う灯篭流しとは、まぁ総悟が言った通りなんだけど夏祭りの日、ある川に灯篭を流したカップルは永遠に結ばれるというジンクスがある恒例の灯篭流しのこと。


総悟が手に持っているチラシの裏にも書いてあるとても有名な……むしろ公式と言っても過言ではないジンクスなのだ。



「くだらねェ。そんなのがやりたかったんですかィ?」
「だっ!だから私は普通にお祭が……!!」
「の割には顔真っ赤だけど?」
「赤くないですけど!?あーあれかな?暑いせいかな!?」

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年6月19日 7時

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