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日常3:水もしたたる...? ページ4

「じゃ、せーので行きやすぜ」
「ん!」
「「せーの!」」



グッとバケツを持った手に力を入れる。





「発射ァッ!」
「のわァァァァァッ!」




掛け声とともに総悟の手から放たれたバケツは見事私に命中。入っていた水は、私の頭から足先までをびしょ濡れにする。


その上、バケツは私の頭にすっぽりとハマっていた。



すごい。漫画みたい。……じゃなくて。




「…………なにしてくれてんの……?」
「すいやせん、手が滑りやした」





私の髪の毛や制服の裾からぽたぽたと水がしたたる。




……なんでこの人は息をするように嘘つくんだろう。発射って言ったよね、さっき。これは宣戦布告と取ってもいいんだよね……。





「……上等じゃん…」



私は握ったままのバケツを思い切りぶん回して総悟に投げ飛ばした。




「おらァァァッ!手が滑ったァァァッ!」
「おっと」




総悟はそれを軽くひょいっと避ける。





「チッ、避けられたか……」
「……なにしやがんでィ」
「それは俺のセリフだ」




私と総悟しかいないはずの男子トイレにいきなり聞こえてきたけだるげな低い声。





「……あーあ見つかっちまった」
「ぎ、銀八先生……」




驚き振り向くとそこには先ほどの私と同じようにバケツを頭にかぶったびしょ濡れの白衣を着た先生……。




つまり銀八先生が立っていた。






「…………なにやってんだ男子トイレで。小学生の遊び場じゃねェんだぞコノヤロー」

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年6月19日 7時

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