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「・・・・・・シルクから聞いたよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「それ、治る?」
「、中の配線はやられてなさそうだけどコイツ既に一回ヤラレてっからわかんねぇや」
「・・・・・・・・・・・・・・・ありがとね、マサイたん」
「、なんだよ急に」
「だっていっつも機材のケア任せちゃってんじゃん?」
「それがおれの仕事だから、」
「そうやって大変なことぜんっぶ背負ってくれてありがと」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「わたしもある程度ならできるけど、やっぱ足りない部分が多すぎて力になれないし」
マサイたんは神様だね!
不覚にもその言葉に泣きそうになった。なんだよコイツ、頼むからいつもみたいにヘラヘラしててくれよ。
それからはお互いコーヒーを飲みきるまで一言も交わさなかった。Aは携帯をイジって、おれは涙を抑えつつさっきまでのことを後悔して。気持ちはモヤモヤしてるのに、居心地良い不思議な感覚。
「・・・・・・・・・よし、行こっか」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「なにしょぼくれてんの?言い合いなんてよくあることじゃん!」
「、まぁ・・・・・・・・・・・・」
「シルクもダホちゃんも悪くない、だからマサイも悪くないよ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ほら、いこ?」
差し出された手を掴んだら心が一気に晴れた気がする。「わたしがついてるから大丈夫」その言葉は間違いなく正論だ。
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【9】しんれいたいけん→←【8】仲直りの拳を交わすまであと数秒
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年5月6日 1時