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水野「御幸くんも悪かったわね。もう絡まないから。」
御幸「マジっすか?」
水野「何よ。絡んで欲しいの?」
御幸「いや勘弁して下さい。」
水野「私、彼氏いるって言ったでしょう?上手くいってなくて。私は好きなんだけどね。」
やっぱり彼が一番だったんじゃん。
水野「でも女たらしでね。ちょっとムシャクシャして、男なんて、ちょっとレベルの高い
女性に言い寄られたら、ほいほい寄ってく生き物なんだって。御幸くんもきっとそうなん
だろうなって。試しちゃった。」
御幸「でも俺、乗らなかったでしょう?」
水野「そうだね。でももし乗ってくれたら彼と別れて御幸くんと真面目にお付き合いしよう
とも思ってた。だからちょっと意地張っちゃった。ごめんね。Aさんだっけ?羨ましいな。
一途に想ってくれる御幸くんが居て。」
何だ。
ちゃんと話してみると、けっこういい奴じゃん。
水野「本当に謝りたいんだけど。」
御幸「もう大丈夫っすよ。退院してますし。」
水野「そうなんだ。良かった。じゃあ私が謝ってたこと伝えて。それとAさんを庇った
お友達にも。」
御幸「わかりました。」
水野「絡まないとは言ったけど、仕事で来る時は勘弁してよね。」
御幸「了解っす。」
これで、ようやく1つ問題が解決した。
早速、Aに報告の電話をした。
御幸「……という訳なんだ。」
A「良かったですね(笑)でも他にもまだ言い寄られているんですよね?一也さん、
モテモテでいいですね。」
御幸「ヤキモチ?(笑)」
A「いけませんか?ヤキモチ妬いたら。」
御幸「いや(笑)」
A「何で笑うんですか。」
御幸「好きな女がヤキモチなんて最高じゃん。」
A「一也さん、楽しんでます。」
これ以上、からかうとAがスネるといけないので愛してると言ったら逆にご機嫌に
なった。
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作者名:奈緒 | 作成日時:2022年1月30日 6時