何曜日なら・・いい？(arxym)曜日シリーズ(３)

＝好きだ。・３８＝ ページ38

「俺、山田が好きだ。好きなんだ。
　初めて逢った時から好きだった。
　迷惑じゃなければ・・俺の気持ち
　知っていて欲しいんだ＿＿＿。」


スゥッと息を深く吸って俺は、


「山田が俺の事、先輩としか見れなくても
　それでもいい。好きって気持ちを山田に
　言う事が出来て・・俺、嬉しいんだっ。」



山田は、「ふふ。」っと

綺麗な笑顔で笑いながら

コーラを受け取って

「うん。ありがとう、大ちゃん。
　大ちゃんのその気持ち・・うれしーよ。
　・・でも・・その・・ね。」


「いいんだよ、山田。
　俺の気持ちが、山田に伝わったってだけで
　満足なんだっ。・・ふふ、何なら＿＿＿。」


俺は、鼻の下を指で拭いながら


「へへっ。
　俺、山田の事・・振り向かせてみせるからっっ。
　って・・ちょっと、大きく出過ぎたかな？俺。」


山田の綺麗な笑顔を見つめて

「これから、バリバリっ、アタックしていくからな！
　そこんとこ、よろしくなっ！！山田っっ！！」




山田は綺麗な、でも少し困った様な笑顔で

俺を見つめて笑っていた。



俺は、君を傷付けない。

綺麗な笑顔を、曇らせない＿＿＿＿＿＿＿＿。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




俺はそれから、

誠実とゆう名の先輩になった。


山田に好きになってもらえる様に

これからも、綺麗な笑顔で

俺と居てくれる様に

誠実に誠実に、山田にアピールする。




・・それが認められたっつーのか？

分からんケド・・・委員会終わりに、

小柄な、きゅるんっとした顔の子を

紹介された。

「大ちゃん。ほら、言ってたでしょ、
　この子が、侑李だよ。」



ニコニコとかわいらしー笑顔で

山田のシャツの裾をギュッと握ったまま

「こんにちは〜、せんぱい。」って言った。


「おぉ・・、こんにちはー。
　俺、有岡でーす。」



と、言いながらも・・・

なんか２人の仲の良さに・・

俺、なんちゅーか、じぇらすぃ〜。(ジェラシーね。)




・・なんかさー、必要以上に、
　
この侑李君って子さ・・山田に触る気が・・。

ボディータッチ・・過剰じゃね？？


っと、じとーって見てると



山田がクスクス笑いながら

「大ちゃん、どーした？
　何、侑李のトコ、ガン見してんの？？
　もしかして可愛いーとか思ってる？」




あれ？山田もしかして・・

ヤキモチ？？ぐふふふ〜って

浮かれポンチの俺を

一刀両断するように＿＿＿＿＿。



「ね、可愛いーでしょ！！」

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