第六百四十二話「Dr.DEMON」 ページ8
Dr.ゼノ「…失礼。名前は？」
無惨「名前か…私はこう見えて医術を生業としているのでな。Dr.DEMONとでも名乗らせてもらおう」
Dr.ゼノ「そうかい。ではDr.DEMON、Aの身元を僕に明け渡してはくれないだろうか」
無惨「断る。尤も、Aがそう望むのなら話は別だが…」
第三人格「安心なさい無惨、んなもん絶対やだから。」
無惨「だそうだ。私はA本人がこう言ってなお食い下がった者達がどんな目にあったのかをよく知っている…重ね重ね言わせてもらうが、大人しく引き下がった方がいい」
Dr.ゼノ「…僕のプリンセス、どうやら君は相当私を怒らせたいようだ。それか僕が君にどういった感情を向けているのかを全く理解していないか…そのどちらかだ」
A「チッ、全く話にならんわね…こんな事なら最初からガン無視してさっさとリレミトしときゃよかったわ」
Dr.ゼノ「ほう？今何と言ったのかな？すまない、たった今おかしな幻聴が聞こえたものでね」
第二人格「幻聴じゃないわよ、だってあたし達マジで"あんたに構わずさっさとリレミト唱えてこっから出てりゃよかった"って言ったもの。何ならあんたが理解できるまで何回でも繰り返し言ってあげてもいいのよ？」
Dr.ゼノ「お気遣いありがとう、だが結構だ。今一度僕の想いを君に嫌という程伝えなければならないとわかったからね…さぁ、今から僕の部屋へ行こうか」
猗窩座「Aに触るな！」
(猗窩座が即座にDr.ゼノの手首を掴んでねじ上げる)
猗窩座「相手が嫌がっているのを無視するような度量の小さい男に俺の最愛の主を渡すつもりはないからな。もしここで引き下がらないのなら、俺はしばらくお前の両手が使いものにならないようにするつもりだ…Aを掴んで無理やり引き止める事もできないように」
第三人格「よし、いい働きよ猗窩座。十四日目の昼始まって早々素晴らしい働きよ猗窩座」
猗窩座「当然だ、俺はお前を守るためにここにいる」
A「いやホントマジ猗窩座引き入れ成功してよかった…超戦力にも程がある」
未起隆「お名前は…ゼノさん、でしたよね。もうやめましょう、当のAさんが嫌がっているんだから引き下がるべきなんじゃあないですか？」
Dr.ゼノ「残念ながらそういうわけにもいかないものでね…何度も言っているが、Aが僕以外と行動していることがとても辛く苦しいんだ」
第六百四十三話「貧血」《スナイパーのヤンデレ》→←第六百四十一話「既に気がふれてんだよ」(猗窩座、鬼舞辻無惨(善良)、支倉未起隆出ます)《NASAのヤンデレ》
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作者名：まぁ、大丈夫っしょ。 | 作成日時：2024年1月28日 17時
