第六百六十六話「敵意しかない」 ページ32
シスコ「殺意高すぎんだろお前」
第二人格「やっぱり正面からくらうかあんたに向かって言われるかしなければ平気なのねあんた」
シスコ「そりゃあな…」
メフィスト〔…シスコ君、もしかして今少しだけホッとしてる？〕
シスコ「あ？」
メフィスト〔さっきあれだけ苦しんだ後だし、Aちゃんが君にいつもの態度で接してる事に安心してるんじゃないかなって〕
シスコ「…そんなんじゃねェよ」
司「…うん、そうだね。何の罪もない身内の友達を殺そうとした男をすぐに信用する事はできないというのは確かにそうだ…けれど君は漸のようにこの世界によく来るわけじゃない。俺から望んで君に会える可能性は極端に低い…ここで君に話を聞いてさえもらえないなら俺には挽回のしようがないんだ」
第三人格「挽回するも何も最初から底辺だわお前に対するイメージは」
シスコ「これ俺もある種似たようなセリフ言われた事あんな…」
キヨ「お前マジで当時めちゃめちゃ嫌われてたんだな」
司「A、俺は君と向き合って話がしたい。それだけでいい…どうか聞き入れてくれないだろうか」
A「あー、ジーマーで面倒臭い…もうコイツはいいわ、早いとこゲン探しに行くわよ」
司「…そんなに俺と話をしたくないんだね」
第二人格「えぇ、話が早くて助かるわ。じゃ」
(司がAの手首を掴む)
司「それなら、どうすれば俺と話をしてくれるのかを教えてくれないかい？」
第三人格「何？さっきからしつこいわよ」
漸「司意外にしぶといな〜…ゲンが本格的に科学王国側に来た時"連れ戻せ、最悪殺せ"みたいな感じじゃなかった辺りから察するに多分司って去るもの追わず的なとこあるはずなんだけど」
A「あんたホントいい加減にしなさいよ、放せっつってんのよ」
司「それはできない。どうか行かないでくれ」
第二人格「なんでじゃバカ！」
司「君が好きだからだ。俺にとっては恐ろしいんだ、君に嫌悪されたままでいる事が」
第三人格「にしても加減ってもんを考えなさいよあんた、普通の女の子だったら間違いなく骨折れてるぐらいの力出てるわよ今」
司「ッ！すまない…」
A「はい握力は緩めても手は放しませんよと…」ﾌﾞﾝｯ
ﾊﾞｷｨｯ
(Aの手首を掴んでいた司がAに手を振りほどかれて横に吹っ飛ばされた)
コハク「…前に会った時も思ったんだが、君の姉上強すぎやしないか？」
第六百六十七話「ゴジラとゼットンとキングギドラ」→←第六百六十五話「謝れ」
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作者名：まぁ、大丈夫っしょ。 | 作成日時：2024年1月28日 17時
