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第六百六十話「全力投球("球"じゃないけど)」 ページ26

羽京「でも変だよね。僕を閉じ込めたってゲンにはあまり利点はないはずなのに」

第二人格「あ〜…これ言っちゃっていいのかな」

漸「いいんじゃねェの?姉ちゃんの事だからどの道羽京がこっちの邪魔する以上ぶっ飛ばしにかかるんだろうし」

第三人格「まぁそれはそう。じゃあいいか」

羽京「すごい目の前で物騒な会話されてるんだけど」

A「それじゃあゲンがお前を嵌めた理由を言おう。しかし!しかしその前に!羽京あんただとしたらどうやってソナー室から脱出したのよ」

羽京「氷月に"ゲンに嵌められた"って言って助けてもらった」

漸「あー、だからさっき氷月の奴やたらゲンを警戒してたのか…」

第二人格「そういう事だったのね…いいわ、あたし達が訊きたかったのはそれだけよ」

羽京「そっか、じゃあ僕も一つだけいいかな」

第三人格「何じゃこの野郎」

羽京「さっき僕の観測史上最大レベルの衝撃波をペルセウス号にぶつけられたんだけどアレ多分君達だよね?一体何したのあの時、あまりに強すぎて小一時間気絶しちゃったんだけど」

キヨ「俺が叫んだ」

羽京「嘘でしょ??」

A「はい、そんじゃあ質疑応答タイム終了ね。というわけで漸、乾電池半分寄越しなさい」

漸「いいけど、あとで拾うの手伝えよな…姉ちゃん、見よう見まねでいける?」

第二人格「要は羽京にダメージ判定通ればいいんでしょ、あたし達の方で勝手に増幅させられるからさっき使ったやつの残留波紋だけで十分だわ」

ボタン〔残留思念みたいに言うじゃん〕

漸「了解、ちょっと待ってな…」

羽京「えっ、ちょっ…待って?乾電池?どういう事?」

第三人格/漸「「こういう事じゃオラァ!!」」

(羽京に向かって科学物品波紋疾走(ケミカルオーバードライブ)済みの乾電池を投げつけまくる創音姉弟)

パックマン〔さながら手榴弾みたいな勢いで使用済みの乾電池投げるじゃんこの姉弟!〕

チリ〔あかんて!ほんでえらい全力投球やん、まぁそもそもコレ"球"やあらへんけども!〕

イレブン(新手の爆撃みたいになってる…)

〜数分後〜

A「これだけやればもう大丈夫ね」

シスコ〔初撃で死んでただろもう〕

ボタン〔普通こういうセリフって大抵まだ生きてるフラグなんけど、初手で仕留めてるせいでフラグになってないんよなこの人達の場合…〕

第二人格「あらシスコ、あんた体調はもういいの?」

第六百六十一話「最悪だよ」《霊長類最強のヤンデレ》→←第六百五十九話「罠」



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作者名:まぁ、大丈夫っしょ。 | 作成日時:2024年1月28日 17時

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