第六百五十七話「おまいう」 ページ23
第三人格「あらそう。漸あんた珍しくいいセンスしてるじゃない、ネーミングセンスが壊滅的な普段のあんたからは想像もつかないわよ」
漸「うっせぇ」
氷月「A君…ですよね。少なくとも以前会った時の君は、そこまで頭の悪い人ではなかったはずなんですが」
A「そんな殺気ダダ漏れ状態で背後取られたら振り向きざまに攻撃もするわよ」
氷月「全く…君ともあろうものがその殺気が誰に向いているかもわからなかったんですか？」
第二人格「たとえその殺気の矛先があたし達じゃなかったとしてもそれはそれで問題だわ、この場にいる人のうちの誰かに向かって出してんだから！」
氷月「何故です？君に私以外の輩なんて必要ないですよね」
第三人格「あるわ！ありまくるわ！もうさっさとどきなさいよ、こっちはゲンを回収せねばならんのよ」
氷月「ゲン君ですか…だったら尚更行かせたくないですね。確かに彼はちゃんとしていますよ、ですがそれは裏切り者の薄汚い蝙蝠としての話です。信じやすい君ではすぐに食い物にされてしまうでしょう」
漸「司裏切ったお前がんな事言うんじゃねェよこの野郎、割と最初から一貫して科学王国の味方だったゲンにどうこう言える立場だとでも思ってんのかお前よォ！」
A「それはジーマーでとやかく言う資格ないわね、より信用が下がったわ」
氷月「わかりました。今の発言に落ち度があった事は認めましょう。ですがさらにその前の発言の是非だけは絶対に譲りませんよ…それとゲン君の真似をするのはやめてください、不快です」
第二人格「譲れ！譲る以外の選択肢はねェのよお前には！！」
キングクルール〔とてもヒロインの発言とは思えん暴君なセリフだが間違いではないな〕
シスコ〔何気にすげェどスルーかましてんな〕
氷月「…少々不遜な言い方になりますが、あれらなんかよりも私の方が何千倍も君に相応しい男だと思いますよ」
第三人格「謙遜しつつ己の実力を自負する時の前置きなんざしておきながら"不遜"という概念の結晶みたいな内容のセリフをお出ししてくるんじゃないわよこの野郎！！」
A「"あれらなんか"…へぇー…じゃあテメェ、自分がこの三人を卓越したアルティメットスペックな男だって自信がよっぽどおありなのね？」
(↑すんごい目が据わってるAさん)
漸「氷月、謝れ。マジで謝れ。姉ちゃんがガチギレした」
シスコ〔…〕
第六百五十八話「因果律が」《ソナーマンのヤンデレ》→←第六百五十六話「乾電池マジカルアタック」《管槍のヤンデレ》
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作者名：まぁ、大丈夫っしょ。 | 作成日時：2024年1月28日 17時
