第六百四十九話「載ってんのか」 ページ15
漸「モズ、待てモズ、ちょっと待て。俺達姉弟今全くこの状況飲み込めてないから」
モズ「だから、全員切ってきたって言ってんの。俺がこれまでにちょくちょく通ってた女の子全員、関係切ってきた」
漸「嘘じゃん」
モズ「マジだって。Aちゃん、その…真剣交際って言うの?じゃないとダメなんでしょ?だから今までの子達全員にケジメつけてきた。みんな泣いたり怒ったりしてね…見てわかる通り俺って強いし女の子に叩かれるぐらいだったら全然痛くも痒くもないんだけど、一番厄介なのはゴネるタイプだったね…"やだやだ行かないで"ってさ。一人相手するだけでも指とか折らないようにしながら引き剥がすのに小一時間かかんのに、そんなのが複数人いたんだからたまったもんじゃなかったよ…それで?どう?Aちゃん。これで俺も"真剣交際"ってのができるようになったんだけど」
A「以上です裁判長、判決をどうぞ!!」
マヤ〔一ミリたりとも信用してねえな、まぁこの手の奴が大抵他の女にも似たような事言ってんのはよくある話だからめちゃくちゃナイス判断だと思うけどさ〕
ゴクオー「あー、ソレなんだけどさAちゃん…多分この人"マジ"だわ」
第二人格「ジーマーで…?ちょっともうー、勘弁してよ…異変の影響が絶大すぎるわよ」
モズ「何?もしかしてこれでもまだ信じてないの?どうすれば俺が本気だってわかってくれるワケ?」
第三人格「ハァ…いいことモズ、よく聞きなさい」
モズ「うん」
A「今、ヤンデレ異変。よって、お前、今、ヤンデレ」
漸「姉ちゃん、さすがに百物語にヤンデレは載ってないと思う」
モズ「ヤンデレねぇ…んで今俺がそれだって?」
漸「ウッソ載ってんの?ヤンデレ載ってんの?百物語」
第二人格「早い話そういう事よ、理解が早くて助かるわ」
モズ「それってつまりさ…俺のこれが異変のせいだって事?」
第三人格「へー、あんた存外理解力あんじゃない。そこだけは見直したわ」
モズ「ん〜、見直してもらえるのは嬉しいけど見直すポイントが理解力だってのがちょっとね〜…ところでさ、この異変が始まったのっていつから?」
A「ちょうど二週間前になるわね」
モズ「ふ〜ん。じゃあ残念、不正解だ」
第二人格「…ん?どゆこと?」(本日二度目)
モズ「俺が女の子との関係全部断ち切ったのは全部二週間前より前、俺は異変の影響で君に本気になったワケじゃない」
第六百五十話「それはもう終わり」→←第六百四十八話「ガード固いっていうか」《色欲のヤンデレ》
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作者名:まぁ、大丈夫っしょ。 | 作成日時:2024年1月28日 17時