8. 男友達。 ページ9
(2011.12)
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次の日。
相変わらず騒がしい朝の教室でももちゃんが来るのを待っていると、
「A〜〜〜っ！」
『わっ、ちょっ……』
「おはよ〜〜！」
後ろから体をグラグラ揺らされて、ちょっと気持ち悪い。う…そんな事する人は一人しか居ないんだけど。
『ちょっと大我！朝からやめて……！』
「うははっ！吃驚した？」
『うん。したから肩組むのやめようか？』
「いーじゃん！久しぶりに会ったんだから！」
『いや、あの、視線………』
大我って意外と目立つんだよね。
大人しいのに。何でだろ。
そう言えば、ここ数日お仕事で学校を休んでいた大我。久しぶりに会えて嬉しいのは分かるけど、ちょっとスキンシップが多い。
元々だけど、久しぶりに会った時は必要以上にくっついてくるから大変だ。
「見せつければ良いじゃん？」
『いや、そういう問題じゃないの』
てか樹くんは？
いつも一緒に来るのに。
すると
「あーーっ！Aだーー！」
教室の入り口から勢いよく入ってくる樹くん。
だから大声で名前呼ぶのやめてって……。
ぴょん、と跳ねた茶髪の髪をふわふわと揺らして何だか楽しそう。
『おはよう。朝から元気だね』
「当たり前だべ？久々にAに会えたし〜〜」
『はいはい、』
当たり前の様にこの子も肩を組んでくる。
だけど大我みたいに強い力じゃないのが樹くんらしい。やっぱり女の子の扱いに慣れてるな……？
前の席に座った大我がじーっとこっちを見つめて、口を尖らせてる。
「樹やめろ。Aが潰れる」
「ごめんってきょも(笑) そんな怖い顔しなくてもAは取らねぇから (笑)」
「そういう問題じゃないしっ」
『何怒ってるの？』
「怒ってない」
いや、怒ってるよ？←
拗ねてるの方が正しいかもしれないけど。
大我のそういう所はまだまだ子供っぽいよねぇ。
不貞腐れてる大我を見て樹くん爆笑してるし。
「Aさぁ、鈍感って言われない？」
『え？何で？』
「なんか……うん。そういうとこ？(笑)」
『えー！なにそれ！』
鈍感かぁ……そういえばももちゃんにも同じ様なこと言われたような。
って事はそうなの？え、
『鈍感………』
気持ちの変化に鈍いって事？
もっと自分の気持ちに気づける様になれば、分かるのかな。
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作者名：aki | 作成日時：2020年8月27日 1時
