45. 吃驚。 ページ47
(2012.01)
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「あれっ、……えっ？」
『こんにちは。』
「なっ……Aちゃん、だよね？」
『はい、(汗)』
恐る恐る名前を呼ぶ小山さんは、驚きを隠せない様子で「えっ」とか「なんで？」を繰り返している。
一度会っただけなのに覚えていてくれたのかな。何か嬉しいな、
「あれ、知り合いですか？」
「いや、此間紹介されたの！知り合いの知り合いだったの！」
「えぇー！凄い。(笑)」
「えっ！？マジ！？吃驚なんだけど！(笑)」
『すみません、なんか……』
「いやいや全然大丈夫だけどね？」
吃驚した……ってずっと呟いてる小山さんに少しだけ笑みが溢れた。
「何でここに居るの！？」
『あの、お仕事で……。』
「えっ、えっ？！」
「小山さん落ち着いて。(笑)」
「いや落ち着けないよ！(笑) 仕事ってなに！？」
『あの………私、作曲のお仕事をしてるんです。それで今日は皆さんに会いに来ました。』
「さっ、え？作曲？」
「僕が依頼したんですよ。手伝ってくれって。」
「マジですか………。えースゲェ！！」
フォローしてくれたヒロイズムさんの言葉にやっと理解したのか「スゲェ！」を繰り返す小山さん。
周りのスタッフさんも何だか楽しそうで、会議室が和やかな空気に包まれた。
「そっか〜〜凄いね！大我は知ってるの？」
『あっ、はい。伝えたら吃驚してました。』
「そりゃそうだよね。(笑) いやぁホントびっくりだわ。今年イチビビった。」
『まだ今年始まったばっかりですけどね、(笑)』
「うわー！てか皆んな遅くない！？どんだけ時間かかってんのよ。(笑)ビックニュースなのに！」
確かに………。小山さん以外の方が全然来ないのが気になる。なにしてるんだろう。
そんな事を考えていると、突然扉が勢いよく開き視線がそっちに集中した。
「ぁざいまーーす！！！」
『！！っ、…………(吃驚した、)』
「うるせ。(笑) もっと静かに入れよ。(笑)」
勢いよく入ってきたのは手越さんだった。
綺麗な金髪を靡かせ、大きなサングラスをかけるその姿は、まさに芸能人って感じだ。
というか声大きい‥‥肺活量凄い。
耳も吃驚してるよ、
すると手越さんがキョトンとした顔で小山さんとその隣にいる私を見比べ始めた。
「あれ？…………Aちゃん？」
小山さんといい手越さんといい
凄い記憶力だなぁ。
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作者名：aki | 作成日時：2020年8月27日 1時
