38. 偶然か＿必然か。 ページ40
(2012.01.01)
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お参りも終わって、このまま解散は寂しいよねって事で少し皆んなで話す事になった。
どこか話せる場所を探している時、前から来た団体の中から誰かが「あれ？」と言うのが聞こえた。
「大我じゃん！」
「えっ、手越くん！？」
「マジ！？えっ、てかNEWSさん全員居るくない！？」
「えっ、マジ！？」
口々に驚いたまま「お疲れ様です！」と皆んなは挨拶を交わしている。
でも今樹くん……NEWSさんって言ったよね。NEWSさんって確か今私が関わってるグループだったような……。
前から来た4人組に近づいて行く大我達。
私も混じっていいのか分からず後ろからゆっくり着いて行くと、金色の髪をした男性が私を見て「えっ！」と声を上げた。
………え？
「女の子居る！」
「あっ、こいつは……」
「ホントだ！誰の彼女？」
「いや違います。(笑)誰のでも無いです。(笑)」
金髪のお兄さんと、細身で長身なお兄さんが楽しそうに絡む。その後ろで愛想笑いを浮かべる黒髪のお兄さんと…………。
どうしよう、
状況が理解出来ない。
体はカチカチに固まって動いてくれなくて、ただ瞬きを繰り返す。
サラサラな赤髪が風に揺れて靡く。
あまりにも綺麗で、だけどとてもリアルに瞳の中に映し出されるその姿に、動揺を隠せなかった。
『っ、………お兄さん、』
騒がしい周りの話し声で掻き消された私の声。
視線が交差して複雑に絡み合うのが分かる。
どうして？
考えれば考えるほど、頭の奥がキリリと痛んで苦しかった。
「なんだ彼女じゃないのかよ〜〜」
「さすがに違いますよ(笑)。大我の幼馴染みで樹と大我の高校の同級生っす。(笑)」
「へぇ〜〜可愛いね。」
『！』
「おいビックリさせんなよ手越。(笑)」
突然顔を覗き込まれて、思わず肩が跳ねた。
キレイな顔立ち……。金色の髪も相まって見るからに芸能人って感じがする。
「お名前は？」
『あっ、えっと……Aです、』
「Aちゃんかぁ！名前も可愛いんだね！」
先に自分から名乗るのが礼儀でしょ……って思いながらも、この人達が芸能人なんだって考えて口に出すのをやめた。
多分有名な人なんだ。
だから名前知ってるだろってスタンスかもしれないし。……困ったな。
だってお兄さんもジャニーズって事でしょ？
そしてNEWSのメンバーで、
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作者名：aki | 作成日時：2020年8月27日 1時
