【歌い手】君と共に、甘い日々を…*【短編集】

そらる×luz【抱き枕戦争】 ページ31

Aside



“ごめんねぇ、お母さん、外国に出張で〜！！”、“すまん、お父さんも大阪に行かないと行けないんだ。”ってことで私は男二人のシェアハウスっぽいところに放り込まれた。外国行けばよかった…なんて嘆いても今は無駄。



そ「お帰り。」


『ただいま 、そらるさん 。』



一人はこの方、そらるさん。いつも眠そうな顔をしていて、だいたいはスライムを倒すゲームをやっている。でも、家事はめちゃくちゃすごくて！料理美味しいんです！！



る「あ、A、おかえりー」


そ「あ”、るす、お前…」


『スマブラ好きだね 、本当に 。』



帰ってみると、めずらしくそらるさんのスマホが机の上にあった。ゲームしてないんだ、と思うとやっぱりやっていた。るすすんこれ強いのに、よくそらるさんやる気になったなぁ。


あ、そうそう。もう一人は色気満載のるすすん。なんかもう本当にえろい。一緒にいるだけでわかる。でも中は全然違くて、なんていうかふわふわしてて、天然。



る「やったぁ！！Aっ 、今日は俺とやでっ ！！」


『 … 私 、いいなんて言ってません 。』



この人達ちょっとおかしいのが、寝るときに人を抱き枕にしてくるのだ。最初の日、るすすんが部屋に来て、私の後ろから抱きついてそのまま寝たのだ。それから抱き枕にされるようになった。来る人はランダム。



そ「くそ 、また負けか … 。」


る「いえーい 。」


『これ 、どういう勝負なんですか 。何か賭けてるんですか ？』



なんて聞いて見ると、二人同時に振り返って私をガン見する。そして、二人仲良く声を揃えて言う。



「「抱き枕戦争。/やで？」」


る「だから今日は俺やでっ 。」



るすすんは子供っぽく笑っている。その姿が可愛くて許してしまうのは私の悪い癖…。

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