【歌い手】君と共に、甘い日々を…*【短編集】

センラ【デート】 ページ14

Aside



私の彼はあの有名な歌い手、センラさんである。有名なだけあって、簡単にあえるはずもない。終いには仕事で大阪まで言ってしまったぐらいだ。でも、昨日帰ってきたらしいので、今日、デートの約束なんです！！



『センラくんっ ！』


セ「A、久しぶりやね 。」



会った途端に抱きしめてくれた。ほら、そういうところに惚れるんだよ！！しばらく抱きしめられた後に、ショッピングモールに来ていた。



『わぁ ！！これかわいっ 。』


セ「ふふ、買ってあげるで？」


『え 、いいよ、悪いし ...』


セ「買わせてください。」



有無を言わせないような圧に『ありがとう』そう言うしかなかった。




しばらく楽しんでいると、周囲がざわつき始めた。まさか、バレた？センラくんも焦っていて、私までも焦り出す。センラくんのスマホはなりやまない。



『センラくん、帰る？』


セ「A？でも久しぶりのデートやろ？」


『そうだけどっ…』


「あの！センラさんですよね！」


「私、ファンなんです！！」


「私も！！」



たくさんの人が群がってくる。最初ばみんなセンラくんに視線を向けていたがふいに私の方へと集まってくる。



「誰、あの子。ぶっさいく。」


「センラさんに近づいてるんだけど。きも。」


「センラさんに似合わなすぎ！」


「写真取ってあげよ。気に入らない。」


『っ ... ！！センラくん 、いこっ ...』


セ「でも ... 」



でも、と濁す彼を引っ張って走る。



本当は、もっとデートしてたかったよっ ... 。



涙が頬を伝った。

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