【ポケモン】彼女は赤い果実の味を知る (ページ4)

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51話ページ4

━キバナsaid━

「ここが、ガラル地方……！」

そう彼女は言い、物珍しそうに周りを見る。

「あぁ。そして、ここがエンジンシティだ。」

エンジンシティの特徴は、建物はほとんどレンガで出来ており、所々蒸気が出てる。また、この街の最大の特徴は大きな歯車だ。その巨大歯車を使って蒸気を出しているだけでなく、この街の上部に行くことができる。

なぜ、ここに来たかは待ち合わせ場所にエンジンシティを選んだからだ。待ち合わせ場所を選んだのは良いが、肝心の人が来るかどうかだ。極度の方向音痴であり、ちゃんと来れるか不安である。

連絡するかと思ったら、いきなりﾌﾟﾙﾙﾙﾙと鳴った。誰かと思えば、その肝心の人だった。

「もう待ち合わせ時間、過ぎてるぞ？何してんだ、ダンデ」

そう言うと、ダンデは困った顔で言った。

「すまない。迷子になってしまった。」

そう言われ、ため息をした。ダンデの後ろを見れば、雪景色が広がっていた。何をどうしたら、迷子になるのだろうか。

「リザードンに案内したら良いんじゃねーのか？……いや、そこで待っててくれ。今から、お前の所に行く。」

そう俺は言った。例え、リザードンに頼んでもダンデが無事にここに来るかは五分五分だ。また、迷子になる。それならば、自分達でダンデの元に行けば早い。そう思い、電話を切った。

「A、悪いけどまた移動するぞ………あれ？」

彼女の方を見るが、そこには彼女の姿がなかった。