49話 ページ2
━キバナsaid━
「本当にそれで良かったのか？」
そう言い、俺は彼女を見る。彼女は静かに頷いた。彼女は、カルネの誘いを断ったのだ。理由は、まだ旅をしたいと。
「今度は、どこを旅するんだ？」
「全然、考えてなかった。ほとんど見てきたから。カントーにジョウト、ホウエン、シンオウとか……色んな地方に行ったなぁ」
そう彼女は言った。色んな地方に行ったんだなと思っていると、あることに気づいた。
「もしかして、ワタルさんに会ったのか！？」
そう言うと、彼女はビックリした顔をして頷いた。
「うん、何回か会ったよ」
「いいなー！俺様も、ワタルさんに会いたかった…！ユニフォームもワタルさんをイメージして作ったから……！」
熱中して話してると、気づいた。こんなに、熱中して話すとか、子供かよ、俺？そう思いつつも、彼女を見る。すると、彼女は笑ってた。子供だったかと思ったら、彼女はこう言った。
「あははっ、キバナ、そんなに熱中するほどワタルさんのこと尊敬しているんだね」
「子供っぽくないか？」
そう尋ねると、彼女は首を横に振った。
「熱中することは、良いことだよ。キバナの意外な一面が見れて、なんか嬉しいの」
そう言い、彼女は微笑んだ。あれ？それって……？そう言おうとしたら、彼女は走り出した。彼女が走り出した先には、ニンフィアが間近に見れる滝を見てはしゃいでいた。
まぁ、彼女がそんな気持ちで言ったのか謎のままだった。いや、もしそんな気持ちならば、俺は期待しても良いのだろうか？
それにしても、俺はどうしたのだろうか？あの時から、違和感を感じていた。彼女をこんな風に考えているのは……。
そう思っていると、ﾌﾟﾙﾙﾙと電話が鳴った。電話に出ると、ダンデからだった。もうそろそろ、ガラルに戻るようにソニアから頼まれたようだ。ある程度連絡を取り合い、電話を切った。
そして、彼女の元に向かい、俺は彼女に提案した。
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作者名：ナノセンチメンタル | 作成日時：2020年2月23日 20時
