46話 ページ48
━カルネsaid━
ミアレシティの白い塔から出てきた彼女達を見た瞬間、ホッとした。彼女達の安否を確認出来たこと、そして、彼女の意志を知ったこと。わざわざ、ここまでするのは勝つだけではなかったこと。きっと、自分の存在意義を得るためだったようだった。
彼女は私を見つけると彼女の表情は、強張っていた。しかし、どこか最初に会った時よりも表情が和らいだように見えた。
やっと、私の意志が伝わったのだろうか。いいや、きっとあの時のイーブイと彼が気づかせてくれたのだろう。そう思っていると、彼の視線が左腕を見ていた。怪我を負ったようだった。私は彼女達のことを考え、人気が少ないレンリタウンに連れてきた。彼女達に怪我を診るように伝え、そして、現在ここに至る。
ずっと、迷っていた。私は、あの選択で良かったのか。でも、今は思う。この選択で良かったのだと。彼女がチャンピオンになったとしても、自分の過ちに気づけなかっただろう。彼女の手持ちのポケモンだって、あの時のイーブイだって、強さについてわからないまま進んでいくかもしれなかったのだ。
それにしては、私らしくない選択をしたと思った。やはり、彼女は何か人を魅せられるようなオーラを持っているのか。また、こんな考えを思い付いた私は相当彼女を気に入ったのか。
そう思っていると、彼女は私の元に来た。彼女を見ると、どこか迷っているような顔をしていた。
私は、彼女に向けて静かに言った。
「ねぇ、良かったらバトルでもしましょうか?」
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ナノセンチメンタル(プロフ) - ついに続編が出ました。ここまで続いたのは皆様のおかげです。続編のタイトル名が変わってますのでお気をつけください。なお、続きは来週の水曜日あたりに更新します。 (2020年2月23日 20時) (レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - ナノセンチメンタルさん» 続編ですか…良いですね(^_^;)是非とも読ませていただきます。 (2020年2月10日 19時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
ナノセンチメンタル(プロフ) - コメントありがとうございます!読んでくれた方が楽しんでもらえるような小説をこれからも書いていきたいと思います。この作品の続編も検討しているので、興味があったらぜひ読んでください。続編の報告は、コメント内で報告します。 (2020年2月7日 21時) (レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - 面白い作品です。更新頑張って下さい。 (2020年2月6日 21時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナノセンチメンタル | 作成日時:2019年12月20日 21時