検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:128,378 hit

45話 ページ47

何を考えているかわからない。カルネの行動が読めなかった。わざわざ人気が少ない場所に来たと思えば、ポケモンと自分達の怪我を診察するように言われた。

医者には、特に異常はなし。と言われ、診察室を出た。診察室を出てロビーに向かった。すると、ポケモンセンターのお姉さんが私に気づき、近づいてきた。

「無事、回復しましたよ。後遺症もないですが、無理せずにお願いしますね」

そうニッコリと笑顔を見せた。なんて眩しい笑顔なのか。そう思いながら、小さく返事をした。すると、ポケモンセンターのお姉さんは何かを思い出したようで、私に言った。

「そういえば、チャンピオンが外に来て欲しいって言ってましたよ。確か、滝が流れ落ちるところがを間近で見るスポットの近くだったかしら?ポケモンセンターを出て、すぐ左側にありますよ」

そう言い、ポケモンセンターのお姉さんは仕事に戻った。

何だ?これは何かの挑戦状か?それとも、私の戒めのために何かするのか?そう思い、モンスターボールを見た。

私は、今回の騒動で思った。私は、彼らと共に旅をして良いのか?あの子と仲を戻す権利はあるのか?いいや、私にはそんな権限はない。私は、また同じことを繰り返すかもしれない。彼らを道具としか見ない時が来るかもしれない。

そう考えれば、怖い。私という人が、彼らを苦しめる原因なら、私は彼らを手放したら良いのでは………?

いいや、そしたら彼らはどうなるんだ?人を襲ったポケモンとして、彼らは消えてしまうかもしれない。

━━全部、お前のせいだ。

そうだ。全ては私のせいだ。私が勝手なことをしたから。でも、私は変わろうとしたんだ。私は望まなかった私でも、あの時の償いのために強くなろうと決意したんだ。

それに今回は、彼らのために償わなければならない。あの子のために、彼らのために、彼のために

逃げてはいけない。たとえ、どんな結果になろうとも、私は…………

「………行かなきゃ」

そうポツリと呟き、ポケモンセンターから出た。

46話→←44話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
223人がお気に入り
設定タグ:ポケモン , キバナ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ナノセンチメンタル(プロフ) - ついに続編が出ました。ここまで続いたのは皆様のおかげです。続編のタイトル名が変わってますのでお気をつけください。なお、続きは来週の水曜日あたりに更新します。 (2020年2月23日 20時) (レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - ナノセンチメンタルさん» 続編ですか…良いですね(^_^;)是非とも読ませていただきます。 (2020年2月10日 19時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
ナノセンチメンタル(プロフ) - コメントありがとうございます!読んでくれた方が楽しんでもらえるような小説をこれからも書いていきたいと思います。この作品の続編も検討しているので、興味があったらぜひ読んでください。続編の報告は、コメント内で報告します。 (2020年2月7日 21時) (レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - 面白い作品です。更新頑張って下さい。 (2020年2月6日 21時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナノセンチメンタル | 作成日時:2019年12月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。