HERO.136 ページ4
「ハイ、私が来た」
『ヌルッと入ったな』
場所は変わって"運動場γ"。
複雑に入り組んだ迷路のような細道が続く密集工業地帯。
今日は職場体験後ということでお遊びを含めたレースをやるそうだ。
『やっべぇ…黄金時代のコスだやべぇ』
「お前も大概だな」
『ちなみに、オールマイトのコスのイラスト本持ってるんだ』
「必要性を感じねぇ」
『いやグッズなんてそんなもんでしょ』
「5人1組…あるいは6人1組になって1組ずつレースを行うぞ！」
(密集工業地帯)
てことは、パイプとか足場は山のようにあるけど、
その分先が予測しずらいし、走りずらいっえことだ。
「もちろん、建物の被害は最小限にな！」
「指さすな」
『…うける』
「じゃあ、初めの組は位置について！」
スタート地点に並んだのは、
デクくん、尾白くん、芦戸さん、瀬呂くん、飯田くん、そして、
『おっしゃ、気合いいれてこー』
私だ。
(密集地帯は上を行くのが定石)
なら、うってつけなのは瀬呂くんだ。
(でも、負ける気もないんだなぁ、これが)
「俺、瀬呂が１位！」
「あー…うーん、尾白もあるぜ」
「オイラは芦戸！アイツ運動神経すげぇぞ！」
「運動神経だったら水森だろ。猿並みの身体能力だ、ありゃ」
「デクが最下位」
そんな会話を耳に、
足腰を伸ばした。
『飯田くん、無理しちゃダメだかんね？
まだ完治はしてないんでしょ』
「それは水森くんも同じだろう」
『あら、バレた？』
「じゃあ、スタート！！！」
オールマイトの声に一斉に走り出した。
右腕から蔓をだし、パイプに絡めて一気に上へ。
空中で1回転して、足場に転がって着地し、張り巡らされているパイプたちをなんなく乗り越えて、
ビルとビルの間を飛び越える。
「水森アイツ！個性そんな使ってねぇのにピョンピョン行くなぁ！！」
「瀬呂と並んでんぞ！！」
『うひゃー！気持ちいー！』
なんか、風になった気分だ。
ビルとビルの間の間隔が広ければ、
水圧で飛び越え、
進んで行く。
「嘘だろ！？」
後ろからそんな声が聞こえて、
視線をうつすと、
ﾀﾞﾝｯ！！
『…わぁ』
「お先！Aちゃん！」
私を越して行ったのは、
『…やるじゃん！デクくん！！』
骨折を克服した、デクくんだった。
(まるで動きが勝己だ)
やっぱり、勝己のことを尊敬しているのね。
けど、
負ける気なしだから。
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ゆあ - こんばんは。コメント失礼致します。とても素敵な作品で楽しく読ませていただいております！ですが特別編の勝己くんと一緒 3にて「北朝鮮」を表現の一部として使われておりますが、こちらは取り消したほうが良いと思います。国際問題に関することですので。 (2018年5月17日 1時) (
レス) id: 4b4b197e1d (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 特別編の3人との話しがもう最高すぎてやばいです！本編もおもしろいです！更新がんばってください！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めましていきなりですが本編の続き気になりすぎます！！続き早く見たいので更新頑張ってください！！！！！ (2018年2月11日 3時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed7a0d951 (このIDを非表示/違反報告)
ルッカ - あぁぁぁぁめっっっちゃ続きが気になる……応援してます！頑張ってください！ (2018年1月4日 0時) (レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絞凛 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月8日 1時
