HERO.157 ページ25
『ｹﾎｯ……ｹﾎｯ……』
「おっと風邪かい！？水森少女！」
んなわけあるか！！
(貴方に首掴まれてるからですよ！なんて言ったら多分握りつぶされる)
また、
さっきと同じように首を掴まれている。
そして、
デクくんは左腕を捕まれ、
勝己は、踏みつけられていた。
まるで、
地獄絵図。
"報告だよ。条件達成最初のチームは轟・八百万チーム！"
(相澤先生に、勝ったんだ…)
やっぱり、すごいや。
「驚いた…相澤くんがやられたとは！うかうかしてらんないな………よし、
埋めるか！」
勝己を踏み潰し、
笑う。
(これが、平和の象徴…)
勝つビジョンが、
まるで浮かばない。
(二人を、どうにかして…)
二人はまだ十分な攻撃力がある。
私はダメだ。
なら、
(二人を、ここから逃がす)
『ヘヘッ……オールマイト、お忘れですか？』
折れた左腕を、
オールマイトの腕に乗せた。
『脱水、なってみます？』
「ハハッ！同じ手は食らわんよ！」
そう言って、
ｺﾞﾁﾝ
『ガッ！』
「おぉ！なかなか石頭だね！」
「Aちゃん！」
頭突き。
頭から足の先まで電撃が走った。
グラリと揺れた視界と、
定まらない焦点。
「あと、確実にその腕、使い物にならないようにしてあげような！」
「てめっ…！やめろ！！！！」
勝己の叫びも空しく、
私の肩は外された。
それでも、
「！？」
『ねぇ、っ、はなして、くだ、さいよ……オール、マ、イト…』
二人を、
助ける。
(最大出力――――――…)
「！？」
『たやすく、殺 せると思うなよ…………敵』
[茨]
地面から涌き出た無数の茨。
それは通常の何倍もの太さを誇り、
不気味に蠢いた。
「み、水森少女……！！っ」
最後の力だった。
大丈夫。
この二人なら、やってくれる。
『勝ってよ、二人とも』
茨に教われるオールマイトは、
デクくんを放して、
勝己から足をあげて、
私の首を、手放した。
大丈夫。
勝てるよ。
不安げにこちらを見つめる勝己に、
落下しながら、
思い切り笑ってみせた。
落ちるときに見えた空は、
快晴だ。
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ゆあ - こんばんは。コメント失礼致します。とても素敵な作品で楽しく読ませていただいております！ですが特別編の勝己くんと一緒 3にて「北朝鮮」を表現の一部として使われておりますが、こちらは取り消したほうが良いと思います。国際問題に関することですので。 (2018年5月17日 1時) (
レス) id: 4b4b197e1d (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 特別編の3人との話しがもう最高すぎてやばいです！本編もおもしろいです！更新がんばってください！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めましていきなりですが本編の続き気になりすぎます！！続き早く見たいので更新頑張ってください！！！！！ (2018年2月11日 3時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed7a0d951 (このIDを非表示/違反報告)
ルッカ - あぁぁぁぁめっっっちゃ続きが気になる……応援してます！頑張ってください！ (2018年1月4日 0時) (レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絞凛 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月8日 1時
