特別編！鋭児郎との約束3 ページ48
『あー……』
オレンジ色に染まった雄英の敷地を歩く。
どうにも足取りが重たい。
まぁ、その理由は明確で、
(あれは、感じ悪かったよなぁ…)
鋭児郎を無視すること約10回。
あの傷ついた鋭児郎の顔といったら……。
『はぁぁぁぁぁぁ……』
ため息しか出ない。
(言い過ぎた…)
鋭児郎とは中学からの親友で、
共にヒーローを志した唯一の友達。
私にとって、初めの一歩を共に踏み出した大切な男だ。
(いやまぁ、鋭児郎はどっかすっぽぬけてるとこあるし、約束忘れてたぐらいでそんな……)
随分とみみっちくなったもんだ、自分。
(…………謝ろう)
雄英の門を出ようとして、踵を返した。
そして、ふと視線をあげたら、
「A！！！！！！」
『え、え、うぉぅっ！？！？』
雄英の玄関からもうダッシュしてきたのは、
決して間違えることのない特徴的な頭をした大切な友人、鋭児郎だった。
鋭児郎は私の目の前で急に止まると、
息を絶え絶えに、私の手首を掴んだ。
『え、えいじ「すまん！！！！」……へ』
「や、約束ッ…ﾊｧｯ………俺、ｯ」
視線を上げた鋭児郎はなぜか泣きそうで。
うるうるとその瞳を揺らしていた。
「大馬鹿野郎だ…俺は………。
親友との、約束、忘れちまってたなんてｯ……！
すまねぇ！！！！」
切島鋭児郎は、真っ直ぐな男だ。
「もう一回！！約束するから！！！」
馬鹿で、まぬけで、でも、
「俺と一緒に！！！
最高のヒーローになろうぜ！！！！！」
男らしい。
『………しゃーない。
約束ね、鋭児郎』
私の手首を掴む鋭児郎の手を、そっと握った。
(…中学より、筋肉ついたな……)
中学よりも明らかに変わった鋭児郎。
それはきっと、ヒーローになるため。
『なろう。最高のヒーローに』
大丈夫。
君となら、きっと………。
＿＿＿＿
夢鈴さん！リクエストありがとうございました！
大変遅くなってすみません！！
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ゆあ - こんばんは。コメント失礼致します。とても素敵な作品で楽しく読ませていただいております！ですが特別編の勝己くんと一緒 3にて「北朝鮮」を表現の一部として使われておりますが、こちらは取り消したほうが良いと思います。国際問題に関することですので。 (2018年5月17日 1時) (
レス) id: 4b4b197e1d (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 特別編の3人との話しがもう最高すぎてやばいです！本編もおもしろいです！更新がんばってください！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めましていきなりですが本編の続き気になりすぎます！！続き早く見たいので更新頑張ってください！！！！！ (2018年2月11日 3時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed7a0d951 (このIDを非表示/違反報告)
ルッカ - あぁぁぁぁめっっっちゃ続きが気になる……応援してます！頑張ってください！ (2018年1月4日 0時) (レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絞凛 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月8日 1時
