HERO.82 ページ36
「アイツ、2本目やったんじゃねぇか！？」
『上鳴くん、肩痛い』
私の横に座る上鳴くんは、私の肩をひたすら叩きながら試合観戦。
痛い痛い痛い。
『え、なに？私の肩になんかうらみあんの？』
「つい」
テヘペロ、と舌を出すこいつだが、
一つ言おう。
『くそ腹立つからワンパンで許しちゃる』
「俺初めて水森の笑顔怖いと思った」
ひどい。
「ゲッ！始まってんじゃん！」
『よー！鋭児郎ー、おつかれさーん』
リカバリーを終えて戻ってきた鋭児郎。
「次はおめーとだ！爆豪！」
「ぶっ殺 す」
『それしか言えないのか、お前は』
ボキャブラリー少ないのか。
「とかいって、おめーも轟も、
強烈な範囲攻撃ポンポン出してくるからなー…」
『いんや？案外そうでもないんじゃない？』
「どーゆうことだよ？」
『筋肉を使いすぎれば筋肉繊維が切れるし、走り続ければ息もきれる。
ようは個性も身体機能の1つってこと。
誰だって限界や限度はあるのさ』
それさ見つけられれば、勝てるかもね、と笑うと鋭児郎は「おぉ！さすがだな！」とこれまたキラキラな笑顔を浮かべる。
『おばちゃんにはその笑顔、眩しすぎるなぁ』
「アンタ、年いくつだよ」
そんな呆れた顔をすることなかれ耳朗さん。
同い年さ。
SMASSH!!!
スタジアムの中心でなりやむことのない爆音。
視線をそちらにうつせば、デクくんの右手は全滅していた。
そんなデクくんに近接戦闘を挑む轟くん。
(個性は勿論のこと…)
判断力、応用力、機動力…
全ての能力が強い。
―――
――
―
轟side
(あぁ、)
俺の選択は正しかった。
「…悪かったな、ありがとう緑谷」
「……？」
「おかげで、奴の顔が曇った」
それだけで、いい。
少しでもアイツの存在を否定することができているのなら、それで。
「その両手じゃもう戦いにならないだろ。
終わりにしよう」
そして、その先の戦闘も、
右だけで…………
「どこ、見てるんだ…！」
「！？」
―――
――
―
動かなくなったはずの右手から放たれたスマッシュ。
「オイオイ！マジかよ緑谷！！」
「手ぇ！！やべぇって！！！」
君は、
どうしてそこまでして、
「……震えてるよ、轟くん」
緑谷くんは、静かにそう言った。
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ちぃ - すごい面白いです！更新応援してます (2018年11月30日 22時) (
レス) id: 619380b1ab (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - ウォシュレットは商品名ですよというわけで雄英はTOTOの商品を使ってくれてるんですねありがとうございますわが社のハイテクなおトイレの使い心地和は如何ですかっ！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: 619380b1ab (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月25日 20時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
珠姫 - 放電ーからのーサぼてーん (2017年8月8日 14時) (レス) id: 0ee03cdf84 (このIDを非表示/違反報告)
自傷無傷ではなくなった - はじめまして！！とっても私のこのみにどストライク( ^ω^ )ヒロアカキャラとじゃなくて、オリジナルでの兄弟設定好きです（＾ω＾）弟かわいい。更新頑張って下さい！！！ (2017年7月7日 18時) (レス) id: 0e313d130c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絞凛 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年7月4日 19時
