HERO.66 ページ20
『ふへ？はいはわへんへえは？』
「とりあえず飲み込んでからしゃべりましょ、Aちゃん」
食堂へ来たはいいのだが、なかなか轟くんがこない。
先に食べていた梅雨ちゃんと合流して、大好きなラーメンを食べていた時だった。
『っ…相澤先生がそれ、言ったの？』
「えぇ、峰田ちゃんがそう言ってたわ」
『嘘くさいと思うの私だけかな』
梅雨ちゃんが教えてくれたのは、
午後から女子対抗応援合戦があるということ。
前日にも当日にも聞かされていない内容だった。
「信じるも信じないも、相澤先生からの言伝てだからな！って言ってたわ」
『……嘘だと思う、それ』
「でも、万が一もあるわよ」
『えぇ………応援合戦ってなにするの』
「チアガールの服を着て応援しますわ！！」
フフン！と鼻で笑った八百万さんの手にもっているのはチアガールの服。
おそらく個性"創造"で作ったのだろう。
『……まぁ、八百万さんがなんかかわいいからいいか。着るよ』
「安いわね」
『かわいい女の子にはあまいの』
―――
――
―
『うん、知ってた』
「峰田さん上鳴さん騙しましたわね！？」
ことの発端はあのアホ二人らしい。
おかげですごく周りから浮いている。
「ねぇ、水森。爆豪がすごいこっちみて叫んでるんだけど」
耳朗さんの指差す先にはこっちをみてなにか怒鳴ってる勝己。
『……何言ってんだ、アイツ』
「"なんちゅー格好してんだクソブス大根足！！さっさと着替えろアホが！！"……だって」
『アイツの辞書に"デリカシー"という単語は存在しないのか』
ハァ……とため息をつくと、耳朗さんはクスクスと笑う。
「親戚、だったっけ？随分と仲いいんだね」
『まぁ歳も同じだし、小さい頃はよく遊んだし、てかこれ仲いいっていうのか』
「あと、轟…だっけ。そいつとも仲いいよね」
『まぁ…クラスではそうかも』
「なに？惚れてんの？」
『掘れてんの？』
「いやその漢字じゃない」
耳朗さんの問いに、私は小首をかしげた。
『私、初恋まだだからわかんない。そういうの』
「え、マジで。やばくね？」
『え、ヤバイのこれ』
私は恋愛をしたことがない。
というか、わからない。
それなりに勝己以外にも仲のいい男友達はいたし、何度も遊んだことはある。
楽しかったけど、
『それは、恋ではないよね』
「うん、違うね。
ほら、ない？しゃべるだけで胸が痛いとか、ドキドキするとかさ」
『ない』
「マジか」
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ちぃ - すごい面白いです！更新応援してます (2018年11月30日 22時) (
レス) id: 619380b1ab (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - ウォシュレットは商品名ですよというわけで雄英はTOTOの商品を使ってくれてるんですねありがとうございますわが社のハイテクなおトイレの使い心地和は如何ですかっ！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: 619380b1ab (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月25日 20時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
珠姫 - 放電ーからのーサぼてーん (2017年8月8日 14時) (レス) id: 0ee03cdf84 (このIDを非表示/違反報告)
自傷無傷ではなくなった - はじめまして！！とっても私のこのみにどストライク( ^ω^ )ヒロアカキャラとじゃなくて、オリジナルでの兄弟設定好きです（＾ω＾）弟かわいい。更新頑張って下さい！！！ (2017年7月7日 18時) (レス) id: 0e313d130c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絞凛 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年7月4日 19時
