その瞳は【ニューダンガンロンパV3】

水　/　キーボ ページ5

「あ、あぅ、Aさんっ！！」


「どうしたの？」


「れ、れ、恋愛感情というものを教えてください！！！！」


「…はぁ」


いきなり顔を真っ赤にして現れたキーボ。
唐突に何を言い出すかと思えば、恋愛感情のこと。
私恋愛経験無いんですけど。


「何で私？」


「えっと…可愛らしいので、モテているのではないかと」


「分解するよ？？？」


「何でですかーっ！」


そんなのお世辞でしょ(偽証)
どうせ私に恥をかかせたいだけ…きっとそう。
ロボットのくせに！


「…いいよ。やってやる！」


「ありがとうございます！」


　




　




「じゃ、手始めに手を繋ぐ」


「もうしてます」


「！？…早い…っ！」

最も恋人らしい行動、手を繋ぐ。
…は、ここ(キーボの部屋)に来るまでにやっていたようだ。
無意識に私もしてしまっていたのが不覚である。


「じゃー…抱きつく？」


「え、えぇっ！？ハードル高すぎませんかね？」


「高いハードルも飛び越えてしまえば低く感じるんだよ」


自分から言い出した癖にハードル高いも何もない。そう、飛び越えてしまえば低く感じる理論で上手く丸め込む。


「じ、じゃあ、いきますよ…」


慎重に、正にロボットみたいにガチゴチに固まって近づいてきた。
そして両手を広げて、私を包み込んだ。
真っ赤で、今にでもショートしてしまうのではと心配になる。


「ど、どうですか」


「……ん〜、ロボットの割に温かいけど角が痛いかも。
まあ私は好きだよ」


「僕もAさん好きですっ！！」


会話が成り立たないロボットとして売り出したら3円くらいで売れそうだね。
なんて辛辣な事を考えながら、今の台詞をもう一度思い出してみる。
僕もAさんが好き？？
も？？
too？？？？？

ふとキーボの顔を見ると、やっちまったという顔をして真っ赤になっていた。
頬に触れると、火傷しそうな位熱かった。


「……水、かけようか」


「錆びます！！！」



　





　




＿＿＿＿＿＿
はあああカッキー…
ロボットのくせにかわいい…
＼ロボット差別です！！／

ばーか　/　王馬→←〃

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す