その瞳は【ニューダンガンロンパV3】

噂に乗せたら　/　星 ページ40

「楓はー…男子の中だったら…終一？」


「た、確かに一緒にいることはあるけど…私よりも確定した人物がいるはずだよ。」


「…なぜ私を見る！」



経緯。
男子部屋が賑やかだったため、茶柱さんは乗り込もうとしていた。でも部屋の中から聞こえた会話に、茶柱さんは気を取られた。しばらくして戻って来た茶柱さんの提案で恋バナ開始。
以上。

男死男死って言う割には意外とお茶目だなぁって、和んでいたんだよ。私。
流石アイドル目指す子って、そう、思ってた。
めっちゃグイグイ来るんだね！！



「だって…あんな地味に露骨な態度、恋愛漫画でもそうそう見ないよ！」


「ウチが魔法をかけた訳でも無いからの！」



キラキラした眼差しを向けられ、いよいよ否定もできない状況になってしまった。
東条さんも入間さんもそれぞれの事情で不在なため、口出しする者は居ないのだ。

さっきまで質問責めにされていた春川さんの気持ちが痛いほど分かった。…気がする。



「…うん。正直に言うと、多分私は星くんが好き」



白状する。とは言っても、保険をかけているけれど。
いつから好きなのかもどこが好きなのかも分からない、形容しがたい「好き」だということ。
恋には何処がどうだから好きっていう理由は要らないのかもしれない。



「…わ、わかってくれた？？」


「うんうん、私達も協力するよ！」


「二人をくっつければいいんでしょ」


「……えっ！？」



　






(っくし…)


(星君、大丈夫？)

(お？もしかして噂とかじゃねーの？)

(……朗報だと良いんだがな)



　






　





＿＿＿＿＿
星くんをAちゃんに近付ける男死とAちゃんを星くんに近付ける女子

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