前原「手を離したのは俺だ」

光の手6 ページ8

Aside



今は学校にいる
休憩時間はする事が無いので暇



前原「トイレ行ってくるわ」



『うん』



空をボーっと見ていた
何も見えないのに



「市川さん」



女子の声？
少し気が強い声だった



「私 前原君と帰りたいんだけど。
これからは１人で帰ってくれる？」



『…もし嫌だって言ったら？』



「その時はクラス皆で
市川さんを苛めて２度と学校に来れなくする」



『…わかった』



いつか１人で帰れるように
なりたいとは思ってたけど



まさかこんなに早くくるとは



事故が起きるとか無いよね？
今日は磯貝 バイトでいないし不安だな



前原side



放課後になりAの机まで行く
Aは鞄を持ち走って教室を出た



追いかけようとしたら女子に腕を掴まれた
こいつが原因っぽいな



「今日は私と帰ろ？」



前原「悪いけど俺 Aと帰るから」



「いいの？私と帰らなかったら
クラス皆で苛めるって事になってるのよ？」



前原「…」



仕方なくこいつと帰った
早くこいつの家に着かないかな



「少し寄り道しない？」



連れて行かれたのは商店街
人が多く１度入るとなかなか出れそうにない



そんな事お構い無しに
俺の腕をグイグイ引っ張ってくる



強引な女子って苦手なんだけどな
A 大丈夫かな



数時間後



やっと１人になった
Aを捜しに行こうと思ったら



磯貝「前原」



眠っているAを抱えた磯貝を見つけた

光の手7→←光の手5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す