光の手4 ページ6
Aside
私は目が見えない
親もいない
唯一私を支えてくれるのは
幼馴染みの前原と磯貝だけ
2人の手は私にとって光の手
真っ暗な世界を照らしてくれるようだった
でもクラスの皆から嫌われて
“呪われた子”と呼ばれて
生きるのが辛くなった
屋上に行きギリギリの所で座る
ドアが開く音がした
前原「危ないからじっとしてろよ」
磯貝「今助けるから」
やっぱり来たんだ
磯貝もいる
『来ないで…』
目から涙が流れた
飛び降りると決めた
優しい声で惑わさないで…
『私の送り迎えとか迷惑だったよね。
歩くの遅いし時間も無駄にした。
皆からも嫌われてもう無理だよ。
さよなら』
私は飛び降りた
でもギリギリ前原が私の手を掴んだ
『離してよ。
楽にさせてよ』
前原「絶対に離さない。
男の力をナメるなよ」
すぐに引き上げられた
前原に抱き締められた
異性から抱き締められるのは初めてだった
『前原……///』
頭の中が真っ白になり前原の体を押し返す
私は力は弱いので無意味だった
前原「俺はAが必要だ。
勝手にいなくなるなんて俺が許さない」
磯貝「残される方の気持ちも考えろよ」
磯貝が私の頭を撫でる
私は前原の胸に顔を埋めて泣いた
前原「A。
辛かったら学校休んでいいんだぜ?」
私は顔を横に振った
『出席日数が少ないとE組行きになるでしょ?
私だけがE組になったら前原と磯貝にもっと
迷惑をかけちゃう。たとえ辛くても
私は学校に行くよ』
前原「そっか。Aは強いな」
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RiRi - とっても前原カッコいいですね!凄いシリアスな展開になりそうです…!\(^o^)/ (2016年9月24日 15時) (レス) id: f30bf4edbe (このIDを非表示/違反報告)
眺花(プロフ) - レオるさん» ありがとうございます。泣ける作品にしようと思っていたので嬉しいです (2016年1月16日 15時) (レス) id: 79eebf75bb (このIDを非表示/違反報告)
レオる - 超泣きました (2016年1月9日 3時) (レス) id: 557fbd2361 (このIDを非表示/違反報告)
眺花(プロフ) - 結黒さん» 気にしないで下さい。できるだけ読者様の要望に応えたいだけですので。更新頑張りますね (2015年9月23日 7時) (レス) id: 888aec7ef6 (このIDを非表示/違反報告)
結黒(プロフ) - 眺花さん» なんかすみません……。いつも、眺花さんの作品、楽しく読んでいるので、更新頑張ってくださいね! (2015年9月23日 7時) (レス) id: 2b66bb412f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眺花 | 作成日時:2015年9月12日 14時