前原「手を離したのは俺だ」

光の手3 ページ5

前原side



俺と磯貝は屋上に行った
思ってた通りAが座っていた



しかも危険な常態
少し動けば落ちる体勢だった



前原「危ないからじっとしてろよ」



磯貝「今助けるから」



『来ないで…』



Aの目から涙が流れてた
やっぱり傷ついてたんだ



『私の送り迎えとか迷惑だったよね。
歩くの遅いし時間も無駄にした。



皆からも嫌われてもう無理だよ。
さよなら』



Aが飛び降りた
俺はギリギリでAの手を掴んだ



『離してよ。
楽にさせてよ』



前原「絶対に離さない。
男の力をナメるなよ」



Aの体は軽いので
すぐに引き上げる事ができた



Aを抱き締めた
誰かを抱き締めるのは初めてだった



『前原……///』



Aも異性から抱き締められるのは
初めてみたいで顔が赤くなっていた



前原「俺はAが必要だ。
勝手にいなくなるなんて俺が許さない」



磯貝「残される方の気持ちも考えろよ」



磯貝がAの頭を撫でてる
Aは俺の胸に顔を埋めて泣いていた



前原「A。
辛かったら学校休んでいいんだぜ？」



Aは顔を横に振った



『出席日数が少ないとＥ組行きになるでしょ？
私だけがＥ組になったら前原と磯貝にもっと



迷惑をかけちゃう。たとえ辛くても
私は学校に行くよ』



前原「そっか。Aは強いな」

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