前原「手を離したのは俺だ」

光の手17 ページ19

前原side



“Aが欲しい”



本音が出てしまった
Aの顔が真っ赤だ



『えっと、その、どういう意味？』



前原「それは、Aって暖かいじゃん？
Aのぬくもりが欲しいなーって」



嘘を言ったけどバレてないよな
……何で悲しそうな顔するんだよ



『そっか。私は冷え性だし
暖かくないと思うけど』



前原「俺にとったら暖かいんだよ」



俺はAを抱き締めた
優しく包み込むように



前原「昼寝でもするか」



『うん』



俺より先にAが眠った
可愛い寝顔



Aは俺の服を握っていた
小さな手で俺を。



理性が保てず俺は自分の
唇をAの唇に押し付けた



『ん……』



起きるギリギリまで離さない
楽しくなってきてやめられなかった



たまに漏れる声が可愛い
起きるかわからないハラハラ感も楽しい



時計を見るとAが
寝てから１時間ぐらい過ぎていた



俺は恥ずかしくなり口に手を当てる
１時間もキスしてたのか…///



最後の１回をしようか悩む
俺の体は“足りない”と言っている



Aの頬に手を添える



前原「ごめんな」



俺は深くキスをした
一度重ねれば止められない



もっともっとという欲が止まらない
俺がとろけそうだった



Aの手が少し動いたので唇を離した
銀色の糸が伸びてちぎれた



俺の顔が熱い
荒れた呼吸を整える



これだけキスしても
起きないのが凄いなと思った

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