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鍋は最高のコミュニケーションツール ページ38

新「へぇー!Aさんも銀さんの昔の仲間だったんですか!」

「まぁね。」

感動の(?)再会の後。
空気扱いしてしまった二人にとりあえず事情をかいつまんで説明した。あまり話過ぎてもいたいけな少年少女にはトラウマ確定の話しかできなさそうだから、あくまで大雑把に、だが。(銀「単に黒歴史なだけだろ」)

そして、今の銀時たちの話も聞いた。
二人は何と、銀時のもとで働く従業員だというのだ。

銀時が…社長ね…この阿保が?

「なんでも屋か…大丈夫なのかい?給料はちゃんと払ってもらってる?パワハラとかされてない?」

神「払うどころか食費すら危ういネ。三日連続卵かけご飯アル。」

銀「オイ余計なこと言うんじゃねぇよ。Aお前はPTA役員か。」

「従業員に給料も払わん奴はモンペ以下だ。可哀想に…よし、今日は俺がうまいもん食わせてやる。台所借りるぞ、新八君。」

神「マジアルかァ!A優しいアルこのニートとは大違いネ!!」

新「すいません、お客さんなのに…」

「いいのさ。このクソニートは不本意なことに俺の兄弟子でね。上のケツ拭くのが下の役目さね。」

銀「オイ、誰がクソニートだ」

新「Aさん…あ、すき焼きならできそうですよ!」

「お、いいね。」

銀「無視かコノヤロー」

「オイ銀、金稼げないなら手伝え。ネギ切れネギ。」

銀「…チッ、わぁったよ。」



その夜。俺にとってはとても久しぶりに、誰かとご飯を食べた。
肉の争奪戦とか、長すぎてとぐろ巻いてた白滝とか、神楽ちゃんフードファイター?もしくは胃袋五個くらいある?事件とか卵かけご飯とか卵とか卵とか卵とか。


一つの鍋を食べるだけなのに、馬鹿みたいに騒がしくて。



『おいヅラそれ俺の肉!』

『誰が決めたんだこれは俺の肉だ!』

『A、肉だけじゃなく野菜も食え。』

『晋助、自分の野菜を食べてから言いなさい?』



神「…A!」

「え、あ…悪い、神楽どうした?」

神「ボーッとしてたヨ、どうしたアルか?具合悪いアルか?」

心配そうに見上げてくる、綺麗な青い瞳にできるだけ優しく微笑んで、頭をなでる。
可愛いなぁ、妹がいたら、こんな気分だったんだろうか。




「大丈夫、ちょっとね」






思い出してたんだ。ひどく、昔のことを。











背負った業 誓った約束→←繋がった絆



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るー(プロフ) - まろ 様 ありがとうございます!! (2018年10月9日 21時) (レス) id: f73768fb7d (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - 凄く面白いですね! (2018年10月8日 13時) (レス) id: 00309ab547 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るー | 作成日時:2018年9月16日 19時

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