大義を胸に ページ22
銀時side
辰馬が、戦を離れると言った。俺は寝てたんでAが後から教えてくれたことだが。
…寝たふりなんざしてねえし。Aが俺の頭小突いたことなんて知らねぇしぃ!?
あの時は珍しく快眠だったからね。見張りなのに全然見張りせず即寝落ちしてたからね。
「なに百面相してんだよ」
銀「ひ、百面相なんざしてねーしぃ!?」
「噛んでるけど」
坂「あははは、あははは!金時ぃ、おんしゃ最後までよくわからん奴じゃったのぅ!」
「最後の最後まで名前間違えてるやつに言われたくねーんですけどォ!?」
何回言ったらわかんだこの阿呆は。金時ってダメだろ。少年誌だからね。タイトルからして色んな大人から怒られちゃうからね。ジャンプ回収騒ぎだろうがバカヤロー。(メタ発言)
坂「…しかし、惜しいのぅ。お前らがおりゃぁ面白か漁になると思っちょったんだがの〜」
銀「ワリーな。こう見えても俺もこいつも
「んっ!」
ポンっと頭を撫でてやれば二カッと可愛らしい笑みが返ってくる。Aは此奴に懐いてたから、もしや泣くんじゃと心配してたが、どうやら昨日、ちゃんと吹っ切れたみたいだ。
…だから別に知らねぇし。俺寝てたし。心配とかしてないし。
銀「宇宙にでもなんでも行って暴れまわってこいよ。おめーにゃちまい漁なんざ似合わねー。でけー網宇宙にぶん投げて星でも何でも釣りあげりゃいい。」
坂「おまんら、これからどーするがか?」
Aと目を見合わせる。Aはそーさなぁとつぶやき、また笑った。
「どうもしないよ。ちまちま釣りでもするよ。なぁ銀?」
銀「そうさなぁ。俺らはのんびり
坂「あははは!おまんら本当に馬鹿じゃのぅ!あははは!!」
二人「「お前にだけは言われたくねーよ」」
ひとしきり笑い終わると、坂本辰馬は。
実にあっさりと、じゃあのと手をひらりと振って踵を返した。振り返る事なく進むその背を、Aはしっかりと見つめていた。いつもより水分量の多い瞳を煌めかせて。
すると徐にスゥッと息を吸い込んで、もう遠い、聞こえるかもわからない程小さな背中に向かって。叫んだ。
「――――達者でなッ馬鹿辰馬ァァァア!!!!」
どこぞのバカみたいな大声が、鮮やかな青空に吸い込まれた。
閑話休題(次回以降若干ネタバレ?あります。)→←どんな時でも笑顔は忘れずに
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るー(プロフ) - まろ 様 ありがとうございます!! (2018年10月9日 21時) (レス) id: f73768fb7d (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - 凄く面白いですね! (2018年10月8日 13時) (レス) id: 00309ab547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るー | 作成日時:2018年9月16日 19時