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「…あ、もしかしたらここに玄関の鍵あるかもしれない
 とりあえず探そう、鍵は使用人が管理していたはずだから」

とりあえずはここで玄関の鍵がないか探し出す

探しているとちょっと耳鳴りはしたけど

さっきみたいにキィーンという音は聞こえない

ベットの下、タンス、枕の下、机の上、本棚


























どれだけ探してもない、どこにもない

リエにあったか聞くとリエはないといった

こちらにもない

「ん?なんだこれ?」

ケイトが何か見つけたようだ

「なにこれ?」「ちょっと見せて?」

ケイトに紙を見せてもらい、見てみる

「……これ、リビングの図だ」

紙にはリビングの全体図書かれている、が

ボロボロに腐ってるせいで見ずらい

「んー?つ、くえ、をみ、ぎ?にずらぁ…?
 …あ、机を右にずらすべし?どいうことかしら?」

ライさんが首を傾げて私に問う

「分からない」 そう言うとアオさんが

溜息をついて本棚に寄りかかると

ボトリッと音と埃を立てて落ちた本

その本を拾い上げて一歩後ろにアオさんは引くと

本棚にぎっしりしまってあった本が一冊落ちたせいか

他の本もボタボタと本棚から落ち始めた


すると本が落ちたおかげで一段だけカラになった

カラになった一段をよく見ると鍵穴があることに

ライさんが気づいた

「鍵穴?あ、ホントだある
 もしかして隠し扉的なやつ?」



【鍵、鍵、探せ、本、本】

「!?鍵!その本かしてください」

「え?あ、どうぞ」

アオさんが持っていた本を受け取り

なんとなく本を開いてみると鍵がページに挟まっていた

ページから落ちた小さい鍵を手にして

本棚の鍵穴に差し込む…

「ビンゴ…」

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作者名:Uta | 作成日時:2014年12月25日 17時

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