本当の赤○は泣き虫で、そんでもって強がりな俺の恋人でした。

31話 ページ39

無事、ポップコーンを購入した征十郎はご満悦だった。








しかしスプラッシュマウンテンのファストパスまでにはまだ時間があった。








そこで俺は個人的に好きな ビックサンダーマウンテンに乗ろうと征十郎を誘った。









だけど………









「それでは！いってらっしゃ〜い♪」









係員のお姉さんが乗り物に乗った俺達を送り出す。









A 「よっしゃあ！征十郎、やっと乗れたなー！！」









土曜日だからか、今日の並びは物凄く長かった。









赤○ 「あ、ああ………」









………………。









A 「あ、あのー、征十郎さん。多分俺の気のせいだと思うんですけど…」









赤○ 「ななななんだい？」









A 「貴方様の膝がめっちゃガクガクしているのは………もしかして震えているんですか？」









赤○ 「………正解。」









A 「………っふは、」









ガクブル状態の征十郎は珍しい…というかこんな顔をするのか。






帝王赤○様が。





俺だけに？








そう思うとなんだかとても嬉しかった。









赤○ 「ま、また笑っ…い、言っておくが僕は怖いんじゃなくて、初めてのるから緊張し」









その瞬間………









A 「いえーーーーーい！！！」









赤○ 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ！！！？」









登りに登っていた乗り物は頂点へ達し、征十郎の言葉を遮って急降下した。

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