最後くらいはあなたと【オリジナル】 (ページ6)

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学校が終わり、部活もしていない私は帰る支度をしていた。

あ、というか、今日はそもそも部活がない日か。

じゃあきっと

和樹｢おい、帰るぞ｣

その声の方向をむくと、中学から付き合っている長谷川優がいた。

『うん、ちょっと待って』

私たちのことを見て友達が何かニヤニヤしながら話しかけてきた。

｢おっ、今日は彼ピッピと帰るのかな？｣

『語彙力どした』

｢いやー、相変わらず和樹くんは目つき悪いね｣

和樹｢余計なお世話だ｣

『んな睨むなってただでさえ怖いんだから』

和樹｢は？｣

私がそう言うと周りの友達は笑いだし和樹のことをからかっている。

『はいはーい、私の彼氏で遊ばないでくださーい』

私の言葉に和樹は何故か嬉しそうにこちらを向いた。
その和樹の反応にまた友達は笑った。

｢いや、本当に和樹はAのこと好きだよね｣

｢中学から変わらなすぎ｣

｢もう結婚するんちゃう？｣

和樹｢するか？｣

『寝言は寝て言え』

和樹｢え、｣

『じゃあね』

私は和樹の腕を掴んで、友達に別れを告げると、友達は何故か微笑ましそうに手を振った。

和樹も和樹で私に腕を掴まれたことに嬉しそうに笑っている。

いやパッと見て、変態っぽいが。