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「おっはよー」
『おはよ』
「昨日のテレビ見た?」
『見た見た、やっぱカッコよすぎっしょ』
私は教室に着くと自分の席に着く。
着くと仲の良い友達が私のところにやってきた。
私の席は窓ぎわの1番後ろ。
ここほどいい席はないはず、いやないな。
「え、てかさ、聞いた?」
『?何が??』
「3年の桜丘先輩、行方不明らしい」
「え、まじ??あのイケメン先輩?」
『狙ってたもんな、お前』
「まあね、まさか、心中?」
「有り得なくはないよね」
また心中か。
くだらない話を友達としているといつの間にかHRの時間になっていた。
そそくさと友達は席につき、だるそうな声で挨拶をした。
私は机に肘を着いて窓から外を眺めた。
心中か、、。
そんなに死にたいのか?
たかが結ばれなかったくらいで。
異種族じゃなくても別にいいと思うのに。
でもまあ、羨ましいとは思う。
それほど心から愛した人と出会えて、最高の瞬間を過ごせるのだから。
昔読んだ絵本のように。
私は少しため息を漏らして、つまらない授業の話を聞いた。
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作者名:nano | 作成日時:2020年12月1日 0時