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もう文化祭は終盤で外も暗くなっている。
グラウンドを見ると多くの人が集まっていてバラード曲を歌っている人を聞いたり、花火をしたりしてる人がいる。
俺は、軽音部たちとグラウンドに向かう途中、急に後ろから腕を捕まれてそのまま走った。
顔を見あげる暇もなく、容赦なく走ってゆく。
下手をすれば転んでしまう。
早乙女たちに、一言言う暇もなく、ただただ走った。
学校内はみんなグラウンドに行ってるためもう人がいなくて、静かだった。
1年の教室に連れてこられ、ドアを閉めた。
顔を上げると飛雄だった。
『飛雄、、』
影山「ライブ凄かった」
『あ、うん。あ、あのさ、、』
影山「おう」
俺はドキドキしながら飛雄に言う。
『お、俺の気持ち伝わった、、?』
そう言うと飛雄は俺の事を抱きしてきた。
俺は急なことで驚き、戸惑いながら飛雄の顔を見ようとするが身長差的に無理だった。
影山「なあ」
『う、うん』
影山「それってさ、期待していいのか?」
期待していい。
それは、おそらく、「俺のことが好きなのか。」そういうことだろう。
そんなのいいに決まってる。
『もちろん。逆に、期待しなきゃヤダ。』
俺は飛雄から離れると、飛雄の手を握り飛雄の目を見て言った。
『本当は不安なこととかまだある。でも、そんなことよりも飛雄との将来が楽しみなんだ。飛雄のことも沢山知りたいし、飛雄と一緒に居たい。色んなことを共有してきたい。沢山思い出も作りたいし。』
飛雄は、少し微笑みながら、俺の事を見つめ手を握り返した。
『そんなこと思うのは飛雄だけだし、これから先も飛雄だけだ。もし何かあったら、その時考えればいい。俺と飛雄ならなんとかなるって思った。』
不安なんてものよりも、飛雄のことが好きな気持ちが募っていく。
『飛雄、好き。』
『大好き。』
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コッペパン(プロフ) - まじで面白くて好きです!あの夏の青春ソングって青と夏のことですか? (2021年2月23日 12時) (レス) id: 35bad60104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nano | 作成日時:2020年10月29日 23時