キラキラとまぶしいね、君は 2 ｢影山飛雄｣ (ページ26)

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主side

文化祭当日。

初めての文化祭ということで、1年生は盛り上がっていた。
いや、３年や２年も当然盛り上がるか。

そんな中、俺は緊張していた。

今日、飛雄に気持ちを伝える。

そう決意し、家を飛び出してきたからだ。

本当は、文化祭を何も考えなく楽しみたいけど、今言わないともう言えない気がした。

俺は、クラスの宣伝用の看板をもち学校をうろつく。

飛雄どこかな。
どこにいるんだろう。

頭の中は飛雄のことだらけで、回っている最中も無意識に飛雄を探してしまう。

学校から出ると、他校の人も来ていた。

俺は、他校の女子から声をかけられて困った。
でも、宣伝ついでに｢これからライブがあるからよかったら来てね｣と言いその場を去った。

中庭に行くと、書道部が大きな紙に一生懸命字を書いている。

凄いと少し見ていると、その奥で丸い黒髪の頭が見えた。

飛雄じゃね？と思い、走っていくとビンゴだった。

けど、その隣にはこの前中庭で話していた女子が隣にいた。

俺は、走るのやめて下を俯いた。

飛雄の隣にいた女子は俺に気づいたらしくて、｢工藤くんだっ！｣と俺に近寄る。

｢これからライブだよね！｣

『あ、う、うん』

｢見に行く！｣

『あ、ありがとう』

そう言うと、飛雄と俺に｢じゃあね！｣と手を振りその場を去った。

その場には俺と飛雄だけが残った。

なんだか気まずい。

そんな雰囲気の中、先に口を開いたのは飛雄だった。

影山｢A、あいつと仲いいのか？｣