キラキラとまぶしいね、君は 2 ｢影山飛雄｣ (ページ20)

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早乙女｢世界？｣

『うん。バレー界の世界。あんなに上手いし、バレーの愛が強い。きっと、飛雄の活躍は高校で終わらない。終わるわけが無い。』

俺は、目をつぶった。

『多分だけど、飛雄はテレビにも出ることが増えて、有名になって、飛雄のファンとかも出来ると思う』

早乙女｢オリンピック選手とかってことか？｣

『うん。例えはね。もし、そんな有名になった飛雄の恋人が男の俺って知れ渡ったら、飛雄の人生、バレーに影響するかもしれない』

正直の話、同性愛は賛否両論だ。

受け入れてくれる人もいるけど、受け入れてくれない人もそれなりにいる。

俺は別にいい。
一般人だし、そこまで人の目も気にしないから。

でも、飛雄はどうだ？

バレー選手の恋人が男である。
そんな記事が張り出されたら、、俺は当然怖くなるし、何よりも飛雄のことが心配になる。

『それが怖い。俺はバレーのことは詳しくないけど、飛雄のバレーをしている姿は好きだ。これからもバレーをしてて欲しい。そんな飛雄の人生が台無しになるのは嫌なんだ。』

それでも、、それでも飛雄のことが好きな自分がいる。

早乙女｢考えすぎじゃね？｣

『え、』

早乙女｢お前が何に悩んで、影山飛雄と付き合ってないのは分かった。でも付き合いたいんだろ？本当は｣

『そ、そう、だね』

そりゃあ、好きなんだから一緒にいたいし、そばにいてほしいし、話したいし、もっと知りたい。

早乙女｢じゃあ、付き合えよ｣

『、、、お前人の話聞いてた？』

早乙女｢おう。でも、少なくとも当の本人はそんなこと考えてないだろ。逆に考えてるようなやつに見えるか？影山飛雄は｣

『うっ、、それは、、』